1,800円以上の注文で送料無料

  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

小川洋子の陶酔短篇箱

小川洋子

お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する に追加 に追加する

定価 ¥2,090

¥770 定価より1,320円(63%)おトク

獲得ポイント7P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2014/01/11
JAN 9784309022468

小川洋子の陶酔短篇箱

¥770

商品レビュー

3.2

31件のお客様レビュー

レビューを投稿

2023/05/28

まず、宮永愛子女史のオブジェを用いた装丁が最高すぎる…。 毎回ハードカバーのが装丁画いいんだ、小川洋子書籍は。 川上弘美「河童玉」、やはり小川洋子と川上弘美は親和性が高い。温度も湿度もエロ度も全く違う世界なのに、どうしてなのだろうか…。現実感と非現実感のバランスも違うんだけど、...

まず、宮永愛子女史のオブジェを用いた装丁が最高すぎる…。 毎回ハードカバーのが装丁画いいんだ、小川洋子書籍は。 川上弘美「河童玉」、やはり小川洋子と川上弘美は親和性が高い。温度も湿度もエロ度も全く違う世界なのに、どうしてなのだろうか…。現実感と非現実感のバランスも違うんだけど、近く感じる。隣町にあるどこか、みたいな。 中井英夫「牧神の春」、あ~~~~~~~~~~絶対に小川洋子が好きなやつだ…。突然のメタモルフォーゼに動揺もなくこの世から離れる主人公。それに巻き込まれるでもついていくでもなく一緒にいくことになる第三者。二人の幕引きは喜劇でも悲劇でもなく、けれどどこか暗い…みたいなの。小川洋子の世界観てわりと中井英夫の魂を降ろしてるんやな。 岸本佐知子「ラプンツェル未遂事件」、岸本佐知子先生はエッセイこそ至高。 いずこでの読書家の言葉だけども、やっと理解した。たしかに、こりゃあファンタジークソオタクの間違いなく好きなやつだ…。なるほどなるほど…。

Posted by ブクログ

2022/09/17

小川洋子さんが選んだ短編集第二弾。今回も不思議な話がたくさん。どことなく小川洋子さんの世界に通じるものがある。川上弘美『河童玉』、小池真理子『流山寺』、庄野潤三『五人の男』が特に気に入った。

Posted by ブクログ

2021/07/28

7月の初め、兄貴が急逝した。4時間前にはプールにも行っていたのだが、突然心臓近くの大動脈が乖離して鼓動が止まった。意識がなくなるのに15秒とも掛からなかったろうと、医者は言った。 数日後、定年後のアルバイトの仕事先から読みかけの図書館本が届いた。それがコレである。どう考えても読...

7月の初め、兄貴が急逝した。4時間前にはプールにも行っていたのだが、突然心臓近くの大動脈が乖離して鼓動が止まった。意識がなくなるのに15秒とも掛からなかったろうと、医者は言った。 数日後、定年後のアルバイトの仕事先から読みかけの図書館本が届いた。それがコレである。どう考えても読書家ではなかったのに、どうして小川洋子なのか。晩年病院に縁のあった兄貴は、誰からか、岡山県で暫く病院秘書の仕事をしていた小川洋子の話を聞いたのかもしれない、とも思った。何故これを選んだのかを知ろうとして、本書を開いた。そしたら、案に反してアンソロジーだった。 1. 河童玉(川上弘美) 2. 遊動円木(葛西善蔵) 3. 外科室(泉鏡花) 4. 愛撫(梶井基次郎) 5. 牧神の春(中井英夫) 6. 逢いびき(木山捷平) 7. 雨の中で最初に濡れる(魚住陽子) 8. 鯉(井伏鱒二) 9. いりみだれた散歩(武田泰淳) ここまで読んで、ほぼ半分。 全ての短篇に、小川洋子の2頁程の、解説のようには思えないエッセイがつく。 実際は、すべて小川洋子の新作短篇なのではないか?と思わせるようなアンソロジーだった。 ここまで読んできて、 人から勧められたのか 自分で図書館で数編読んで借りたのか わからないけど この本の抗いようにない特徴がわかってくる 総ての作品に、水のようにヒタヒタと沁みこんでくる死の翳が見えるのである。まさか自らのあまりにも速い死を予想していたはずはないが、それでも通常人よりは敏感になっていたはずだ。 河童は、庭園の池の築山の奥の限りのない奥に舟を進めてゆく。まるで冥府に行くかのよう。 武田泰淳は、散歩途中に太宰治の入水した川を眺め、または自らガス中毒に遭った経験から川端康成の自殺時の心境を想像する。自らの言っている言葉がおかしくなり、意識が朦朧として倒れたそうだ。まさか、コレが兄貴の最後の読書じゃなかったろうな。 10. 雀 (色川武大) 11. 犯された兎 (平岡篤頼) 12. 流山寺 (小池真理子) 13. 五人の男 (庄野潤三) 14. 空想 (武者小路実篤) 15. 行方(日和聡子) 16. ラプンツェル未遂事件 (岸本佐知子) 何故コレを選んだのかは、とうとう分からず仕舞いだった(←当たり前だわな)。 もう全ての短篇が、彼の最後の読書のような気がする。 今でも、マクドの席でうたた寝をして、ふと起きると隣に「俺死んだのか?」と言って芒洋と座っている気がする。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品