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うれしい悲鳴をあげてくれ ちくま文庫

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2014/01/10 |
JAN | 9784480431226 |
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うれしい悲鳴をあげてくれ
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商品レビュー
3.3
116件のお客様レビュー
ボブ・ディランの伝記映画『名もなき者』のパンフレットでお名前を拝見するまで、著者のことは存じ上げていなかった。アーティストとして活躍される傍ら、Superfly「愛をこめて花束を」やLittle Glee Monster「世界はあなたに笑いかけている」等、数多くの作詞も手掛けられ...
ボブ・ディランの伝記映画『名もなき者』のパンフレットでお名前を拝見するまで、著者のことは存じ上げていなかった。アーティストとして活躍される傍ら、Superfly「愛をこめて花束を」やLittle Glee Monster「世界はあなたに笑いかけている」等、数多くの作詞も手掛けられているという。 本書は彼の短編小説集で、何だかキャッチーなタイトルに惹かれた。 「世界でいちばん整頓の難しい場所は、間違いなく自分の頭の中だ」(P 107) 普段彼が妄想していることを文字に起こしていった感じ。 とりわけ驚愕するほどのものでもなく、一度は私も考えていそうなトピックが綴られていた。だから、彼の脳内世界についていけなくて途方に暮れる…なんて事態にはならなかったと、自負している。 短編小説とエッセイをミックスした構成で、寸劇の合間にトークショーを観覧している気分だった。大体が2000年代に書かれたものだから、「トリビアの泉」等多少(!?)古いネタも見受けられたり…。 しかし今でも尾を引いている社会問題を皮肉ったり、登場人物らがそうしたツケを喰らっていたりと、身体のあちこちを針で突つかれるような感覚を覚えた笑 「偶像崇拝」(P 55-60):短編だから、下手すればネタバレになる危険性を孕んでいる…!だから皆さまをガッカリさせないよう、レビューには気をつけていく所存である…! 独立して自身の店を構えた美容師の男だったが、ほぼ連日閑古鳥が鳴いている。ある日、閉店時間間際に神様(!)が来店し、男にヘアカットを依頼。料金を支払う代わりに神様は、男の願いを叶えてやろうと申し出るのだが…。 これは、ストーリーの展開に誰もがヒヤッとすることだろう…。今自分が見ているものは、本当に自分が思っている通りのものなのか、しばらく思考が行きつ戻りつしそうだ。 「誕生日を祝う理由」(P 132-137):前半が小説形式、終盤にそれまでのエッセイ形式に戻るという不思議なスタイル。誕生日と男が会話しているのだが、男は誕生日を億劫がっていた。そこで誕生日は男にある提案をする。 自分の誕生日が単に歳をとる儀式と化したのは、いつからだろう。これを読んだからには、虚しいものだと捉えるのは、もうよしたい。 「正義の見方」(P 216-220):ヒドい話だ…。ストーリー自体ではなく、主人公に突きつけられた現実が。 ある人にとっての正義を別の正義で潰す。それで平和になったと思い込んでいるのは、潰した側でしかない。主人公の言葉を借りるなら、まさに「ふざけるな」だ。 「ある研究結果」(P 256-260):ある学者が動物実験の結果を学会で発表する中、人間の一家がスクリーンに映し出される。 オチはちょっぴり雑だったけど、この話は発想が好きだった。「人間様だ」とふんぞり返っている人類にも、理解が及んでいないことがある。別の話になるが、下記の言葉を思い起こさせた。 「探し物は探そうとすればするほど見つからない。見えているのに見えないものがあるせいだ。人間の目なんていい加減なものだ」(P 100) 生きていく中でも、一番肝に銘じたい「詞」である。
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2015年、一冊目。 義理のお父さんにもらう。 タイトルは秀逸だが、中身は凡庸。 まぁまぁ良くできた星新一といったところ。 退屈はしないが、そこまで面白くもない。 何より、本書を購入する義理のお父さんの若さに脱帽。
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すべてにわかりやすい起承転結があるウィットに富んだ短編集であり、著者を知らない人にも自信を持っておすすめできる。 もう何度読み返したかわからない、ファン目線でとにかく嬉しい一冊。こんなに分厚い本で彼の紡ぐ言葉に浸れるのは、ファンとしてはたまらない。 興味を持ったらぜひ曲も聴いてほ...
すべてにわかりやすい起承転結があるウィットに富んだ短編集であり、著者を知らない人にも自信を持っておすすめできる。 もう何度読み返したかわからない、ファン目線でとにかく嬉しい一冊。こんなに分厚い本で彼の紡ぐ言葉に浸れるのは、ファンとしてはたまらない。 興味を持ったらぜひ曲も聴いてほしいなという下心込みで、よく知人にすすめます。
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