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死なないやつら 極限から考える「生命とは何か」 ブルーバックス
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死なないやつら 極限から考える「生命とは何か」 ブルーバックス

長沼毅【著】

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死なないやつら 極限から考える「生命とは何か」 ブルーバックス

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2013/12/21
JAN 9784062578448

死なないやつら

¥220

商品レビュー

3.9

40件のお客様レビュー

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2024/06/12

最強生物決定戦。極限の環境で生き残れるのは誰か。 「極限生物」と呼ぶらしいが、思いつきそうなのはクマムシである。クマムシは樽の状態になり、水分を0.05%まで減らし、トレハロースと言う糖分を体内に増やすことで命を保つ。しかし、クマムシの更に上を行くネムリユスリカの「乾燥アカムシ...

最強生物決定戦。極限の環境で生き残れるのは誰か。 「極限生物」と呼ぶらしいが、思いつきそうなのはクマムシである。クマムシは樽の状態になり、水分を0.05%まで減らし、トレハロースと言う糖分を体内に増やすことで命を保つ。しかし、クマムシの更に上を行くネムリユスリカの「乾燥アカムシ」というのがいる。温度、圧力、真空状態、放射線に対して強靭な生命力を見せる。また、超好熱性古細菌(アーキア)は122度の温度で生きる。チューブワームはミトコンドリアでも葉緑体でもなく、硫黄酸化細菌により栄養を作る。 大人の人間は、水が70%、残りの15%が炭素でできている。宇宙で炭素が安定的に存在できる状態は2つしかなくて、それは還元状態と酸化状態と言う両極端の状態。還元端の場合、メタン以上には還元が進まない。酸化端の場合、二酸化炭素でストップ。従い、この宇宙で炭素化合物が安定して存在するためにはメタンか二酸化炭素になるしかなくて、それ以外の炭素化合物はどれも不安定な状態だという。 ところが、地球生命と言う炭素化合物は、その体を多く占めているのは炭水化物で、これは本来不安定な状態なので長続きしない。そのまま置いておくと必ずメタンか二酸化炭素になる。地球の場合は酸素が多いので酸化が進む。つまり私たちが死ぬと、その瞬間から体の崩壊が始まり、分解され最終的に二酸化炭素になる。土の中に埋めた場合は酸素が少ないのでメタンになる。生ごみを埋めるとメタンガスが出る。我々は、やがて、二酸化炭素化かメタンに還る。 「生命の本体は脳ではなく遺伝子にある」「生命とは、端的に言ってしまえば、宇宙を早く終わらせるためのもの。自らの消滅を促しながら、それに手を貸している」本書が言うように、生命が生命とは何かを考える入れ子構造において、ぐるぐると考えさせられる内容だった。生命が円環する。その円環により、より効率的に、宇宙の終わりに到達するために。まるで、死ぬために生きる、という循環式のようだ。

Posted by ブクログ

2022/09/05

https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000057345

Posted by ブクログ

2022/05/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

おもしろかった。 進化の本質は「結果オーライ」とのこと。とてもわかりやすい。 「きりんの首は、高いところにある葉を食べるために長くなった」というような、よくある目的論的な捉え方は間違い。 たまたま遺伝子の突然変異で首の長くなったきりんが高いところにある葉を食べることによって生き延びることができてきただけのこと。なるほど。よくわかった。 しかし生命が彗星からやってきたという仮説は大胆すぎやしないか。 内容のおもしろさに比べて、タイトルが軽い。もったいない。

Posted by ブクログ

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