三毛猫ホームズのあの日まで・その日から 日本が揺れた日 光文社文庫

赤川次郎【著】

• 販売会社／発売会社: 光文社
• 発売年月日: 2013/12/05
• JAN: 9784334766757

商品レビュー

2022/09/15

朝日新聞コラムをまとめたもの。
正直なところ、舞台や歌舞伎、オペラなどに相当詳しく無いとついていけない内容だった。

2010-2011年にかけて連載されたもの、ということで東日本大地震の前後では文章の姿勢が少々異なっている。
脱原発という強い意志が見えた。

2014/08/10

先日、赤川さんの講演を聞く機会があって、興味を持つ。赤川さんは本当に趣味が多い！文楽、オペラ、クラシックと多岐にわたる。そして、深い。赤川さんのコメント（という言葉では軽すぎるけど、評論というのは大げさな気がする）を読んでいると、聞いてみたいな、行ってみたいなと思わされる。なんか愛を感じるのだ。

そして、タイトルにもあるように「その日」から少しずつ内容が変わっていく。静観してはいられないというもどかしさが言葉を紡ぎだす。赤川さんの言っていること、決して難しいことではない。すがすがしいほど、シンプルでまっとうなのだ。あのソフトな語り口で声高にならずに語る。さすがだなぁと敬服してしまう。

2014/05/27

図書館にて借りました。

朝日新聞夕刊のコラム集。
一部はオペラやバレエのエッセイ。
二部は東日本大震災後、日本の今、そして世界から日本への目を書かれてます。

いつもはユーモアミステリーでほっこり、温かい目で主人公やヒロインを見守る赤川先生のマスコミや政治家への指摘の厳しいこと・・・。

しかし、これが現実なんですよね。

芸術ですら「自粛」とされた当時、それでも芸術が人々の癒し、救い、そして生きる力になることは明白。
そういった視点からのエッセイはとても共感できます。

発行から約半年が経ちましたが、今の日本は・・・。