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第六ポンプ ハヤカワ文庫SF
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2013/12/07 |
JAN | 9784150119348 |
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第六ポンプ
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商品レビュー
3.3
19件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・あらすじ 近未来ディストピアSF短編集。 ・感想 面白かった……んだけどなんだか読み終わるのにすごく時間がかかってしまった。 続きが気になって読む手が止まらない、とか読んでて高揚感がある作品じゃないしひたすら「こんな世界は絶対にやだ……」と思う世界観だったからかなw 科学技術の影響により環境破壊された世界、痴呆化した人類、エネルギー供給が限定された世界などなど。 倫理観、道徳感、死生観や哲学などの人文的素養が変質、退行あるいは消失して、根源的な欲望と快楽のみで動く人類もどきたちが彷徨いている世界。 特に印象的だったのがフルーテッド・ガールズと表題作の第6ポンプ。 痴呆化した人類(トログ)が蔓延る世界で孤軍奮闘し悩む第6ポンプの主人公より、欲望と快楽のみを追い求めてるトログ達は幸せなんだろうな。 そう思った時にふと「黄色い家」の一節が思い出された。
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中華の雰囲気漂うディストピアSFもの。 「カロリーマン」が一番印象に残った。 鉱物資源が枯渇した社会で、さらに植物がニッポン・ジーンハック・ゾウムシという害虫によって遺伝子に異変が起き、ソイプロというハイカロリー植物しか育たなくなった荒廃した世界。全てのエネルギー源をソイプロに依...
中華の雰囲気漂うディストピアSFもの。 「カロリーマン」が一番印象に残った。 鉱物資源が枯渇した社会で、さらに植物がニッポン・ジーンハック・ゾウムシという害虫によって遺伝子に異変が起き、ソイプロというハイカロリー植物しか育たなくなった荒廃した世界。全てのエネルギー源をソイプロに依存し、またそのソイプロはアグリジェン社という企業に独占されているというディストピアな世界観がかなり良い。 遺伝子操作された動物のグロテスクな描写や、ゼンマイを回して動力を作ったりPCの操作が足踏み式だったりと、近未来感とアナログ感が上手く合わさり、資源が枯渇した後の荒廃した未来社会が暗く面白く描かれている。 また表題作「第六ポンプ」も救いようがなさすぎて面白かった。出生率の低下と痴呆化が進み、崩れた建物からコンクリートが降るニューヨークで下水処理というインフラの仕事についている主人公。痴呆化が進んだ結果、町にはトログという動物と化した人間が溢れかえる中、未だに文字が読める異端な天才主人公。第六ポンプの故障をきっかけに現在の人間社会の限界に徐々に気づいていく描写にゾッとした。誰も直せないインフラ設備、足りなくなっていく食料、閉鎖された大学……。その後がとても気になるディストピアだった。 アイディアも世界観も素晴らしいから是非長編でも読んでみたいと思った。
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こんな世界ないのに、無機質の中にある乱雑な一角が目に浮かぶ。東南アジアを彷彿させるような匂い、音、光。 情景がありありと目に浮かぶだけに、短編なのが口惜しい。次の作品に行くと、新たな独特な世界に投げ込まれたような気持ちになる。全く知らない文化。その世界に慣れるのに疲れてしまう。...
こんな世界ないのに、無機質の中にある乱雑な一角が目に浮かぶ。東南アジアを彷彿させるような匂い、音、光。 情景がありありと目に浮かぶだけに、短編なのが口惜しい。次の作品に行くと、新たな独特な世界に投げ込まれたような気持ちになる。全く知らない文化。その世界に慣れるのに疲れてしまう。慣れて、より深くこの世界に潜れそうな時に突如として終わり、また次の世界に引っ越す。あー、これが引っ越し族の気持ち?と思った。 読み終えるのに時間がかかったし、好きではない世界もあったけど、おもしろい作品はその世界観の味までずっと後も楽しめそうな感じでした。
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