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反コミュニケーション 現代社会学ライブラリー11
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 弘文堂 |
発売年月日 | 2013/12/09 |
JAN | 9784335501357 |
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反コミュニケーション
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商品レビュー
3.5
5件のお客様レビュー
「私はコミュニケーションが嫌いだ」 という出だしから衝撃的な本。そして全部が面白い。 人は他人と完全に理解しあうことなど不可能である。では,この分かり合えるはずのない他者とは,私にとってどういう存在なのか。「不気味な」他者とコミュニケーションするとは,一体どういうことを指すのか...
「私はコミュニケーションが嫌いだ」 という出だしから衝撃的な本。そして全部が面白い。 人は他人と完全に理解しあうことなど不可能である。では,この分かり合えるはずのない他者とは,私にとってどういう存在なのか。「不気味な」他者とコミュニケーションするとは,一体どういうことを指すのか。そしてどういった枠組みで語れるのか。 以上のような点を,著名なコミュニケーション研究者たちを訪問する形でまとめてある。 その研究者たちの奥村先生に対する振る舞いが,研究者それぞれのコミュニケーションに関する主張に沿った対応となっている点も面白かった。コミュニケーションに「浸透」を主張するルソーは相手へ過剰に配慮することなく素直に自身の思考内容を示し,「距離」を主張するジンメルは礼儀正しく別れ,「接続」を主張するルーマンは情報の受け手にも注目し理解ではなく接続の維持とそれによる情報更新を重視し奥村先生とのメールを一方的に切り上げる。 自分なりにまとめると, ・根本には「完全に相手を理解することなど不可能」という視点を持ち,コミュニケーションをすること ・コミュニケーションの目的によっては,ハーバーマスの言うような「対話」的要件も重要になってくること ・コミュニケートそのものが目的となっている場合には,レインの「存在論的安定」を要因として見ること ・相手との関係性によっては,「ダブルバインド」が「遊び」と反転すること かな。 久しぶりに,早く先を読みたいと思いながら読んだ本だった。
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社会学の入門書。「よいコミュニケーションとはなにか」という問いを出発点において、コミュニケーションということについて考えようとする。 著者と同じ名前の(!)奥村隆というひとが何人かの人をつぎつぎと訪ねていって、話を聞いて、質問して、応答されて、それにまた応答して、やりとりする。...
社会学の入門書。「よいコミュニケーションとはなにか」という問いを出発点において、コミュニケーションということについて考えようとする。 著者と同じ名前の(!)奥村隆というひとが何人かの人をつぎつぎと訪ねていって、話を聞いて、質問して、応答されて、それにまた応答して、やりとりする。「架空の訪問記」という形式は読書=対話みたいな含意なんだろうか。著者奥村隆が誰かの本を読みつつ考えたことが、主人公奥村隆がその人と対話しつつ考えたこととして書かれている。 主人公奥村隆はえんえんと自分のことしか考えていないような感じで、対話の相手の誰からも決定的には影響されきらなくて、あ、この人なんかいってるなあ、ふうん、みたいな、態度が崩れない。近づきすぎず離れすぎないのがよい、ような気がする。 序章から終章までが緊密にというか、有機的にというかひとまとまりになっているような本ではなくて、各章はけっこう断片的で、まとまってない。「私はコミュニケーションが嫌いだ」といって始まって「私はコミュニケーションが嫌いだ」といって終わる。 主人公奥村隆みたいにコミュニケーションが「嫌い」というほど厭ではなくても、コミュニケーションに「困る」とか「疲れる」とか「いやけがさす」ようなときに、必要があって「よいコミュニケーション」を外に想像してみようとするときに、うまくすると使えそうだとおもう。全然使えないかもしれないけど
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社会学において,コミュニケーションをだれがどのように扱っているかについて、研究者を登場させてい語らせる方法は海外の本では多いが、日本では初めてではないか。 とても読みやすいので、コミュニケーションの概説の教科書をよむよりも、まずこの本を読むことを勧める。
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