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亡霊ふたり ミステリ・フロンティア
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2013/12/12 |
JAN | 9784488017811 |
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亡霊ふたり
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商品レビュー
3.1
12件のお客様レビュー
ボーイミーツガール、ただし、少女は名探偵をめざし、少年は殺人者をめざす/名探偵になるのに必要なものって何だと思う?(p.54)/人を殺せるようになれば人生の選択肢は広がる。(p.48)/よし。殺すのは若月にしよう。(p.61)/普通に考えればいかにして高橋は殺人者であろうとするこ...
ボーイミーツガール、ただし、少女は名探偵をめざし、少年は殺人者をめざす/名探偵になるのに必要なものって何だと思う?(p.54)/人を殺せるようになれば人生の選択肢は広がる。(p.48)/よし。殺すのは若月にしよう。(p.61)/普通に考えればいかにして高橋は殺人者であろうとすることをやめたかという展開になると思われるが?/いきなり出てきた脱法ハーブ「アスカ2」はターニングポイント? ■単語集 【アスカ2】若月が撲滅させようとしている脱法ハーブ。 【糸井/いとい】若月から預かったものを高橋に届けた。文芸部員。高橋《お前との絶交が、あいつの夢を固定させたんだ》p.192 【和也】→高橋和也 【郷本武/ごうもと・たけし】とある紳士。ある意味高橋を救けてくれた。 【近藤大樹/こんどう・だいき】高橋のクラスメートで数少ない友人の一人。両親が十六歳のときに生まれた。 【佐々木辰人/ささき・たつと】高橋のクラスメート。首が見えないほど太っている。 【殺人】高橋は殺人者をめざす。自由でいるための選択肢を増やすために、数日前に読んだ米澤穂信さんの『栞と嘘の季節』のトリカブト入り栞と同じような意味合いかも。殺人の第一の条件は捕まらないこと。そのためには殺人そのものが発覚しないことが望ましい。 【佐藤誠/さとう・まこと】伝説の殺人鬼。三年前に警察に自首した。百人殺しとか言われている。遠海西高校出身。 【清水】若月の友人。純粋なタイプ。眼鏡。髪がきれい。 【高橋和也/たかはし・かずや】視点役の主人公。殺人者をめざしている高校一年生。《人を殺せるようになれば人生の選択肢は広がる。》p.48/なぜか若月の手伝いをさせられている。ボディガードも兼ねる。アマチュア・ボクシングの選手でかなりの強豪らしい。ウェルター級。同じ県内に全国チャンピオンの野崎健吾がおり高橋はいつも県内二位。 【月島凪/つきしま・なぎ】若月が昔会ったことがあり憧れてるという名探偵。月島前線企画という会社を経営していたが現在は行方不明。仲間では荒事が得意な藍川慎司(あいかわ・しんじ)が有名。雰囲気的にこの作品用の設定というよりは他の作品の主人公やったりしそうやなと思う。この著者は今回のがお初なんで知れへんけど。 【遠海西高校/とおみにしこうとうがっこう】若月や高橋が在籍している県立高校。 【野崎健吾/のざき・けんご】高橋と同じウェルター級の全国チャンピオン。 【名探偵】名探偵になるためにはまず事件に遭遇しなければならないがこれが難しい。特に殺人事件なんてものになると。遭遇するためにはまず確率を上げなければならない。そのためには人脈だと若月は言う。恨まれるとかの負の人脈でもいいからと。最近読んだ本でも自称名探偵、ただしいまだ事件には遭遇していないという人物が出たが。まあ、名探偵をめざすというキャラクタはフィクションでは少なくない。でもターゲットが特にいないのに殺人者をめざす人物は少ないのでこの作品のオリジナリティはやはり高橋の存在やろう。 【のんき】のんきな学園生活は、自分にも他人にも期待しないところに極意がある。(p.20) 【理屈】元が理屈じゃないから、理屈でも砕かれねえし(p.238) 【吏塚高校//りづかこうこう】今年の春廃校になった私立高校。「死神吏塚」と呼ばれ短期間のうちに大勢の生徒が死んだので死神のいる高校という噂あり。死んだ生徒の死因はさまざまで関連性もなく警察が介入して解決もしているがなんらかのつながりがある可能性もある。 【ローコ】→若月ローコ 【若月ローコ/わかづき・ろーこ】名探偵をめざしている高校一年生/いいね。秘密の匂いがする(p.27)/自分のルールを押し通すタイプ。探偵向きではない…いや、探偵向きか…。多くの枝分かれする論理から確証もなくなぜか正解を当てられるらしい。推理し予測した範囲内では躊躇がないがアドリブには弱い。本名は「浪子/なみこ」。
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人を殺したいと思っている少年と名探偵になりたくて事件を求める少女の物語。 少年の殺人者願望も少女の名探偵を志望する動機もさっぱり共感はおろか理解すら出来なかったので微妙だった。中二病ってのは誰かしら多少は覚えのあるものだから、今の自分で共感出来なくても「そういう時期あるよね」と...
人を殺したいと思っている少年と名探偵になりたくて事件を求める少女の物語。 少年の殺人者願望も少女の名探偵を志望する動機もさっぱり共感はおろか理解すら出来なかったので微妙だった。中二病ってのは誰かしら多少は覚えのあるものだから、今の自分で共感出来なくても「そういう時期あるよね」という納得の仕方も出来るはずだけれど、この主役二人の目指しているものは残念ながらさっぱり理解不能。人を殺せば自由になれるってどういう思考回路だ。少女の憧れの名探偵(著者の他作品の登場人物…?)も何が凄いのかさっぱり分からない。廃校の件も全てがご都合主義過ぎて唖然としている内に片がついてしまった。 納得出来ないままに事件が起きて無理やりな理屈をつけて畳み込まれるので気がつけば物語が終わっている。もちろん夢中になって読み進めたという訳ではなく。 ミステリーとしても青春物としても個人的には今ひとつ。
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少し特殊なボーイミーツガール小説。 殺人者になりたい少年と、探偵になりたい少女の青春を描いた作品。 憧れに近づくために、お互いに多少の無茶をしたり失敗したりする姿にはやきもきしました。
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