ジブリの教科書(5) 魔女の宅急便 文春ジブリ文庫

スタジオジブリ文春文庫【編】

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋
• 発売年月日: 2013/12/04
• JAN: 9784168120046

商品レビュー

2023/03/26

ここには正解が書かれている。
キキが飛べなくなった理由は？などとネットなどで盛り上がってるのを度々目にするが、そういうのも全部、監督の言葉などでちゃんと書かれている。
青山七恵さんのエッセイがとても印象に残った。小さい頃から魔女の宅急便を観ている私にとって、とても心に沁みる文章だった。理不尽に思えるようなことも、仕方ないと受け止めて前に進み続けなくてはいけないね。つぎ魔女の宅急便を観たとききっと私はこれを思い出して泣いてしまう。
正解を手にしてしまったことがなんだか味気ないな、と途中までは思っていたのだけど、作品の楽しみ方が増えたので、やっぱりこの本を読んで正解だったと思う。

2022/10/14

初っ端から内田樹。読むしかない。キキが飛べなくなること、黒猫のジジと言葉が通じなくなること、働くということ、才能についてなど。「魔女の宅急便」を深いところまでじっくりと。こんなにいろんな要素があったとは。こんなに深いテーマがあったとは。踏まえた上でまたじっくり観返したい。原作も再度じっくり読み直したい。ますます「魔女の宅急便」が好きになった。

2022/04/29

角野栄子の同名小説を原作とするジブリのアニメ映画。魔女が主人公であるが、魔女以外は近代社会に近く、『ナウシカ』や『天空の城ラピュタ』と比べてファンタジー色は薄い。

魔女は修行のために一人で知らない街で暮らす。キキは節約のために毎日ホットケーキを覚悟する。ホットケーキが節約生活になるならば、マリー・アントワネットの言葉とされる「パンがないならばケーキを食べればいいじゃない」は意味のある言葉になる。