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天國のをりものが 山崎春美著作集1976-2013
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2013/08/30 |
JAN | 9784309022109 |
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天國のをりものが
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早熟の天才、山崎春美が10代後半から20代中ごろまで、あちこちの媒体に発表した文章をまとめた本。そして装丁、デザインはあの羽良田平吉!。2段組で360ページ超のボリュームだが、まとまってない文章もまだたくさんあるとの事なのでぜひ続巻を希望。1980年代のタコ時代はとにかく怖そうで...
早熟の天才、山崎春美が10代後半から20代中ごろまで、あちこちの媒体に発表した文章をまとめた本。そして装丁、デザインはあの羽良田平吉!。2段組で360ページ超のボリュームだが、まとまってない文章もまだたくさんあるとの事なのでぜひ続巻を希望。1980年代のタコ時代はとにかく怖そうで近寄りがたいイメージだったので、こうやってあらためて文章を読んでみると、やっぱりそのイメージは間違ってなかったように思う。なお、以前著者がとあるイベントにゲストで来てた時に、ミーハー心を抑えきれず、この本へサインをお願いしたら、快く応じてくれて感激。なぜCD「甘ちゃんBOX vol.2」が発売予告までしてたのに、結局発売中止になった理由も教えてくれた。
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しかし、それにしてもこの本の最終章に収められた「ロックマガジン」掲載の大阪時代の最初期の山崎の文章が、不遜なトーンは大して変わっていないとはいえ、典型的な70年代「ロッキング・オン」的ロック語りだったのはちょっと意外だった。近年再び表舞台に出てきた山崎が過去のいろいろを回顧したり...
しかし、それにしてもこの本の最終章に収められた「ロックマガジン」掲載の大阪時代の最初期の山崎の文章が、不遜なトーンは大して変わっていないとはいえ、典型的な70年代「ロッキング・オン」的ロック語りだったのはちょっと意外だった。近年再び表舞台に出てきた山崎が過去のいろいろを回顧したりした折に、上京した当初ECDや窪田晴夫などとともに岩谷宏の劇団にいたという話は目にしていたわけだが、やはり80年代に「ヘヴン」などで渋谷陽一をおちょくり倒していた次第をリアルタイムで眺めていた身としてはなかなか感慨深い。 ほとんどの文章が70年代末から80年代前半に書かれているのだが、「宝島」や「フールズメイト」のような音楽雑誌に掲載されたものはともかく、「ウィークエンドスーパー」「JAM」といった自販機本に掲載されたものは、のちに古本屋で見つけた何冊か以外はほとんど目にする機会がなかったのでこうして集大成されたのはありがたい。特に第6章に集められた、「ロックマガジン」や自販機本に書かれた小説風のスケッチは、バロウズを思わせる捻じれた抒情やガセネタを初めて聞いたときに感じたヒリヒリするような痛ましさが溢れている。最近「文藝」に書いたという小説は未読だけど、相応しく文芸的だ。 近年の活動としてタコのボックスセットの文章などが第1章に採録されているが、最初に読んだ時には、相変わらずの調子ながら、この間の数多くの物故者を悼む(実際大里俊晴の追悼文として書かれたもののある)ような文章に、この人もそれなりに年を重ねて丸う成らはったのだななどと感じたりもしたのだけど、巻末につけられた後書きめいた文章を読むと随所で毒を吐いてられて、相変わらずのややこし感じが頼もしい。
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