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四色問題 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2013/11/29 |
JAN | 9784102184615 |
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商品レビュー
3.7
19件のお客様レビュー
ロビン・ウィルソン「四色問題」読了。どんな地図でも四色あれば数ある国々を塗り分ける事ができる。1750年頃から始まったその証明に至る経緯と数多の情熱からこのシンプルな問題に潜む奥深さを垣間見た。またこの証明には数学史上初めてコンピュータが活用され物議を醸した事を知り時代の転機を感...
ロビン・ウィルソン「四色問題」読了。どんな地図でも四色あれば数ある国々を塗り分ける事ができる。1750年頃から始まったその証明に至る経緯と数多の情熱からこのシンプルな問題に潜む奥深さを垣間見た。またこの証明には数学史上初めてコンピュータが活用され物議を醸した事を知り時代の転機を感じた
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他人からしたら些細なことを一生懸命に取り組む人々の物語。この手のノンフィクションは大好き。しかも「四色問題」はまさにその「些細なこと」の代表と思います。 「四色問題」とは「四色あれば、どんな地図でも隣合う国々が違う色になるように塗り分けることができるのか?」という問題。一見簡単そ...
他人からしたら些細なことを一生懸命に取り組む人々の物語。この手のノンフィクションは大好き。しかも「四色問題」はまさにその「些細なこと」の代表と思います。 「四色問題」とは「四色あれば、どんな地図でも隣合う国々が違う色になるように塗り分けることができるのか?」という問題。一見簡単そうに見えますが、世紀の難問です。本書はこの問題に取り組んだ1世紀半に渡る人々の挑戦を描きます。 四色問題が初めて提起されたのは1852年。それ以来、この問題に熱狂したのは数学者だけではなく、ルイス・キャロル、ロンドン主教、カリフォルニアの交通巡査などなど様々な人々。そして手法は単に塗り絵だけではなく、ケンプ鎖、C可約、D可約、不可避集合、放電法といった奇怪な概念が並びます。そして1976年、2人の数学者がこの問題を解きます。彼らの方法はコンピュータに1000時間以上も計算させるというもの。しかし、数学者の間では、人間の手で結果を直接確認できないのに問題が解決されたと考えてよいのかという批判が起きます。本書を読了すれば、その批判も心情的に理解できます。 著者のロビン・ウィルソン氏は多数の著書を著した数学者。脳科学者に茂木健一郎さんの翻訳もわかりやすく、娯楽性の高いノンフィクションになっています。ただ、本書で紹介されている理論はなかなか難解。それでも、わかった気にさせてくれて、数学物語の面白さは味わうことができました。お勧めの1冊と思います。
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原題 FOUR COLOURS SUFFICE 四色あれば、どんな地図でも 隣り合う国々が違う色になるように 塗り分けることができるのか? 四色あれば足りる(four colors suffice) ようやく読めた。嬉しい。 1852年10月23日の一通の手紙から、1976...
原題 FOUR COLOURS SUFFICE 四色あれば、どんな地図でも 隣り合う国々が違う色になるように 塗り分けることができるのか? 四色あれば足りる(four colors suffice) ようやく読めた。嬉しい。 1852年10月23日の一通の手紙から、1976年7月22日の証明の発表まで、124年。 簡単そうに見えて恐ろしく難しい問題、証明に人生を賭ける人々、考え出された様々な証明方法、ついに証明、でも「あんな解は数学じゃない」という拒絶反応…やっぱ面白い。 〝美しくない〟1936個(翌年1482個、最終的には1405個にまで減らされた)の可約配置の不可避集合の構築と、正しさが確認できないコンピューターによる検証。 「数学は、簡潔でエレガントであるべきなのに」 〝途方もない偶然の一致のように見える〟 としても証明は証明だ。新しい概念の。 尚、地図製作に携わる人たちは、四色問題を全然重視してない。こういうのも好き。
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