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三陸の海
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2013/11/27 |
JAN | 9784062185981 |
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三陸の海
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著者の津村節子氏は作家吉村昭氏の妻である。そうは言っても、妻の節子氏の方が売れるのは先だったようだ。 吉村昭氏が「三陸海岸大津波」を書いており、東日本大震災後重版されているという。吉村はこの本で大津波の再来を予言しており、それが見事に的中しているからだ。本人は既に亡くなって...
著者の津村節子氏は作家吉村昭氏の妻である。そうは言っても、妻の節子氏の方が売れるのは先だったようだ。 吉村昭氏が「三陸海岸大津波」を書いており、東日本大震災後重版されているという。吉村はこの本で大津波の再来を予言しており、それが見事に的中しているからだ。本人は既に亡くなっているので、妻の節子にインタビューや連載の依頼が来るという。そこで思い立って著したのが本書である。 吉村は「三陸海岸大津波」を著すために、三陸を108回も訪れているという。節子はそれの半分は同行したそうだ。だから吉村が三陸でどんな取材をしたのか、よく知っていた。しかも彼らが訪れたのは三陸のうちでも田野畑村ばかりである。若い村長がいて、観光地化させずに村を住みよくしようとする姿勢が気に入ったのだろう。以来ずっと田野畑村オンリーだという。 私の住む八戸も大きな津波が来襲し大きな被害を受けたが、岩手沿岸の被害があまりに大きかったので、八戸はニュースにもならなかった。それほど大きく被災したのだろう。 吉村がどんな気持ちで田野畑村を取材したのか、震災後に節子が吉村の足跡を辿る。家族を連れて田野畑村を訪れるくだりは臨場感にあふれ、胸を打つものがあった。
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田野畑村を訪れるようになった経緯や、そこで出会った人たちのお話が書かれていて、なるほどと感じさせた。
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東日本大震災の時、著者は、著者の夫であり作家の吉村昭(1927 - 2006年)コーナーが開設された長崎の史料館にいた。長崎は、吉村の代表作『戦艦武蔵』が生まれた場所であった。長崎新聞の号外に、これまで見たこともない惨状が広がっているのを見た著者は、さっきまで眺めていた長崎のお...
東日本大震災の時、著者は、著者の夫であり作家の吉村昭(1927 - 2006年)コーナーが開設された長崎の史料館にいた。長崎は、吉村の代表作『戦艦武蔵』が生まれた場所であった。長崎新聞の号外に、これまで見たこともない惨状が広がっているのを見た著者は、さっきまで眺めていた長崎のおだやかな海とのあまりの相違に言葉を失う。 岩手県下閉伊郡に、太平洋に面した田野畑村がある。俗世間での仕事に追われ「”小説を書く頭”ではなくなっていた」吉村がこの地で『星への旅』を書き、作家として息を吹き返したことから、吉村はその後何度も田野畑村を旅することになる。 「陸が隆起して、川は目も眩むような深い谷になり、その谷を下って上らねば行きつけない」、それが田野畑村だ。「何がかれを引きつけたのか、私にはわからない」と書く著者はしかし、被災した田野畑村を訪れ、これまでの田野畑村との関わりを振り返ることで、その答えの一片一片を、行間に刻み込んでいるように見える。
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