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医学的根拠とは何か 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2013/11/22 |
JAN | 9784004314585 |
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商品レビュー
3.7
20件のお客様レビュー
バス待ちの時間などを使って、少しずつ読み進め、ここ二日で残り半分を。 わたしたちは権威に対して幻想を抱きがちだ。 なんでも分かっているはず。なんでも知っているはず。間違っているはずがない、と。 始まりは親に対して、そして学校に、教師に、有名人に、肩書きに。 「自分は無力だ」と...
バス待ちの時間などを使って、少しずつ読み進め、ここ二日で残り半分を。 わたしたちは権威に対して幻想を抱きがちだ。 なんでも分かっているはず。なんでも知っているはず。間違っているはずがない、と。 始まりは親に対して、そして学校に、教師に、有名人に、肩書きに。 「自分は無力だ」と示さなければ許さなかったおとなたちから保護されて生き残るために、それは”こども”が持つ生きる戦略だったのかもしれない。 …医学界にも「教育」がある。定められた「教育内容」に縛られていた。 若者が育つべき場と機会がある。そこにも、他の分野と同様の課題がある。 【国や政策の都合から解放された「学び」の場】を求める声は、”公教育が定めた学習課題をいかに学校以外の場でも展開するシステムを作るか、その(いわゆる)多様な学びの機会をいかに実現・保障するか”の視点からは、決して生まれないだろうな。 ”いかに学びを習得するか”に至るだけだろうしな。 社会で生きるための条件としての「学習」機会ではなく 熟成した市民が育つための「学習」の機会 目指したいところは、そこではないだろうか
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2013年に出版された本であるが、2020年以降の日本におけるCOVID19対応の駄目さを予言していたかのようだ。 専門家会議だの分科会だので決められていく方針は、本書で語られる数値に基づいた「医学的根拠」ではなく、まさに「直感派」による思い付きや政治的な思惑によって決められてい...
2013年に出版された本であるが、2020年以降の日本におけるCOVID19対応の駄目さを予言していたかのようだ。 専門家会議だの分科会だので決められていく方針は、本書で語られる数値に基づいた「医学的根拠」ではなく、まさに「直感派」による思い付きや政治的な思惑によって決められているようにしか思えない。また、どれだけ感染が蔓延しているか数値を明らかにするための大規模なPCR検査すら、強く反対する勢力がはびこってきた。感染者の登録という基礎データ収集も、何日も遅れ続けた。そして政治家たちは、対策しないことの言い訳に「エビデンスがないから」と言い張った。 つまり、この本が書かれてから10年間、この国がずっと駄目な国であり続けたからこそ、2年間で3万人近いCOVID19の犠牲者を出してしまったのだ。このことを忘れるわけにはいかない。
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『感染症』(中公新書)に続いてこちらを読了。 なるほど。医学的な根拠を主に何に拠って認める姿勢を持つかについて、直感派、メカニズム派、数量化派の3つに分け、日本における「数量化」(≒疫学的立場)への理解の遅れを、疫学が専門の先生が警鐘として(若干愚痴的に?)書かれた内容。数量化へ...
『感染症』(中公新書)に続いてこちらを読了。 なるほど。医学的な根拠を主に何に拠って認める姿勢を持つかについて、直感派、メカニズム派、数量化派の3つに分け、日本における「数量化」(≒疫学的立場)への理解の遅れを、疫学が専門の先生が警鐘として(若干愚痴的に?)書かれた内容。数量化への無理解はとりもなおさず「統計学」への無理解といえる。ただ、この本が書かれた2013年と比べても、パソコンの進化もあり、昨今の新型コロナに関する議論を見ていても、市井の人の分析を含めて、かなり統計的な議論は進んできているのでは?とも思うが、どうだろうか。 ニューヨークにいる身としては、この後州政府がどのような根拠をもとに、どのような段階での経済の再開を行なっていくのか、ある意味興味深い。 政治が絡んでいる観があるので、純粋に科学的な判断が優先されていくかは未知数ですが…
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