イラストでよくわかるJavaScript Ajax・jQuery・HTML5/CSS3のキホン

安藤建一, 杉本吉章, 小田倉竜也【著】, めじろまち【イラスト】

• 販売会社／発売会社: インプレスジャパン/インプレスコミュニケーションズ
• 発売年月日: 2013/11/22
• JAN: 9784844335023

商品レビュー

2014/04/24

さすがにこの分量でカバーするには対象が広すぎです。
一度取り組んでみて挫折した向きが、周辺の様子を知るのには良いかも。

2014/02/02

初心者向けのJavaScript本。document.writeを使ったサンプルが多く、(初心者向けだな～)と懐かしくなる今日このごろ。開発者ツールの説明もしてあるのだから、console.logでいいと思うのだけれども(まあ、ウェブページと同じ画面に表示されるほうが分かりやすいか)。キャラクター紹介なんてページがあったけど、果たして必要だったんだろうか。そもそも、イラスト自体必要だったんだろうか。
初心者向けということもあって、だいたい分かりやすく書かれていたと思う(Ajaxの項目はちょっとむずかしいかもしれないけど)。ちょっとソースが長いけど、お問い合わせフォームの入力内容検証サンプルはためになった。クラスを見て検証の内容を変えるという方法。参考にしたいと思った。

ただ、たまに気になった記述があったのも事実。例えば、switch文,case文の説明のところで、『「case 5:」とした場合、「n == 5」で判定していることと同じ』と書いているところとか。後者はnが'5'と文字列型の場合でも条件を満たすけど、select(n){case 5:}はnが5'と文字列型だと条件を満たさないので、正しくは「n === 5」で判定なのだけれども。
後、toFixed()を小数点を切り上げと書いてあるところも気になった。自分はこのメソッド知らなかったけど、切り上げるメソッドということに少し違和感があったので調べてみたら、正しくは四捨五入らしい(サンプルでは100.01で試して100となっているのだけれども、これじゃあ小数点ひとけた目が0だったら切り下げだと勘違いしそう)。

そして、思わず声に出して「なんじゃこりゃ？」と思ったのがアコーディオンメニューのサンプル。jQueryを使ったサンプルで、data-openという独自データ属性にopenか入っているかを見て、openがあればdata-openをcloseに変えてslideUpメソッドを使い、そうでなければdata-openをopenに変えてslideDownメソッドを使うというもの。
まず思ったのがslideUpとslideDownをつかってること。いやそれ、slideToggleでいいだろと。そして、data-openという属性をattrメソッドを使って見たり変更したりしてること。いやそれ、dataメソッド使ったほうがいいんじゃないのかと。
いやでもまだそれはいいんです。slideToggleを使わないのも、attrメソッドを使うのも汎用性もあるから勉強になると思ったのかもしれません。自分がひどいと思ったのは、『data-open』属性についての説明が一切なかったこと。自分みたいにある程度HTML5の勉強をしたことがあると、『data-』から始まる独自データ属性だというのは分かるのだけれども、その説明が一切ないから自分の好きな属性を適当に定義してもいいと思われかねない(まあ、data-openじゃなくてopenにしても動くようなのだけれども、それは間違った書き方)。

というわけであまりオススメできません。せめて公式サイトの正誤表が更新されていればよかったのですが、今確認してみたら、『現在のところ、本製品に正誤情報はありません。』と書かれていました。
http://www.impressjapan.jp/books/1113101018_3