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わが町・青春の逆説 岩波文庫
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わが町・青春の逆説 岩波文庫

織田作之助(著者)

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わが町・青春の逆説 岩波文庫

定価 ¥1,034

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2013/11/18
JAN 9784003118535

わが町・青春の逆説

¥990

商品レビュー

4.7

3件のお客様レビュー

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2022/12/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『わが町』 家族愛と男の浪漫がある良い話で終わっててほっこりの宿酔がのこる。なんでこれ書こうと思ったんだろってニコニコしちゃった。『夫婦善哉』の別視点もあるのもめちゃくちゃサービスじゃんって喜んだ。君枝の青春に対する謙虚さ頑なさみたいなところに『姉妹』の伊都子に通ずるものを感じた。 『青春の逆説』 『雨』が元になってるのがわくわくした。学生時代よりも社会に出てからのが周りの環境のせいもあってか生活への刺激が多くて、これが豹一の青春てことなのかな。作之助自身のことをなぞってるようで、実際にはなかった夢みたいなのを豹一に詰め込んでるようで、いいなと思った。どんなときでも母のことを思い出されるのが郷愁なのかな。豹一の性格、行動がなんか身につまされる思いで読んでた。 作之助はどのキャラのことも丁寧に扱ってて好き。それにやっぱりすごい「生」を感じる。どこまでもリアルに近いフィクションって言われてるけどその通りだと思う。

Posted by ブクログ

2020/09/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「青春の逆説」  「雨」を前に読んでいたので、あれ知ってるこれが多かったし、読み終わって何故か豹一が救われたような感覚になった。豹一にはずっとお君の苦労があって、それが唯一の女性像。激しい恋をしたのは多鶴子だけだったし、落ち着いたところが行きずりみたいな感じだったから、「ええー!」ってなった。  あと最後の方で自分の性格に少し気づけたところもよかったかな。土門はちょっとなー。 「わが町」  「婚期はずれ」と「夫婦善哉」のストーリーとクロスオーバーするところがあって、すごい嬉しい。おたかは側から見ると余計に異常だなあ。。。  <ベンケットの他あやん>を中心にした3つの時代にまたがる物語。今で言う熱血系の叩き上げ。無茶苦茶なんだけど、でもみんなほっとけない。  フィリピンのマニラにどこまでも縁があって逆にすごいなあ。辰さんに2円返せるといいね。

Posted by ブクログ

2014/05/02

不器用ながら規律規範から逆行して生きようとした青年を描いた『青春の逆説』。ほのぼのとした下町の情景を巧みに描きつつ、そこに住まう人々の暖かい交流を描いた『わが町』。 短編小説を得意とするオダサクには珍しい、中編~長編の小説だ。 じっさい作者はこの2作品に心血を注いでいたようで、...

不器用ながら規律規範から逆行して生きようとした青年を描いた『青春の逆説』。ほのぼのとした下町の情景を巧みに描きつつ、そこに住まう人々の暖かい交流を描いた『わが町』。 短編小説を得意とするオダサクには珍しい、中編~長編の小説だ。 じっさい作者はこの2作品に心血を注いでいたようで、『青春の逆説』が当局から発禁処分をうけた後は道頓堀~心斎橋界隈を放浪していたとかw オダサクの作風の一番好きなところは、浪華節を利かした愉快な関西弁。その情緒深い、ユーモアあふれる会話文に、いったいどのくらいの東京人が魅せられたことだろう?関西弁がとってもステキ。 あと、作者の故郷への愛にほのぼのする。道頓堀・二ツ井戸・心斎橋・・・下町の盛り場の夜店、極彩色の行燈、どて焼き・豆板屋・こんぺいとう・しっぽまであんの入ったたい焼き・・・一文読めば一文に驚く(BY正岡子規)とはこのことだと思った。 そしてオダサクの作品には、『放浪への哀愁』がしみじみと寂しく感じられる。これがデカダンスなんだな。

Posted by ブクログ

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