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近代の呪い 平凡社新書700
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近代の呪い 平凡社新書700

渡辺京二(著者)

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近代の呪い 平凡社新書700

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 平凡社
発売年月日 2013/10/17
JAN 9784582857009

近代の呪い

¥605

商品レビュー

3.9

23件のお客様レビュー

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2023/12/03

著者の五つの講演をもとにした文章を収録しています。 日本における近代的な国民国家の成立は、中国の女性革命家である秋瑾を讃嘆させました。しかしこのことは、近代以前の民衆がそのなかに根を下ろしていたはずの、イリイチ的にいえばコンヴィヴィアルな活動が、国民国家という枠組みのもとで再編...

著者の五つの講演をもとにした文章を収録しています。 日本における近代的な国民国家の成立は、中国の女性革命家である秋瑾を讃嘆させました。しかしこのことは、近代以前の民衆がそのなかに根を下ろしていたはずの、イリイチ的にいえばコンヴィヴィアルな活動が、国民国家という枠組みのもとで再編成されたということを意味しています。著者は、近代につきまとうこのような二面性の双方を見わたして、現代を生きるわれわれが直面している問題の輪郭をえがき出そうと試みています。 また本書には、著者のフランス革命にかんする考察と、大佛次郎にかんする考察が含まれています。著者が大佛次郎賞を受賞したことを契機として、『ドレフュス事件』や『ブゥランジェ将軍の悲劇』などの大佛の作品を読みなおし、フランスの第三共和政についての関心を呼び起こされたことが、これらの講演につながっています。そこで著者は、フランス革命の暴力性に目を向け、近代の病巣の根深さを指摘しています。 いずれも講演で語られた内容がもとになっているので非常に読みやすく、著者の問題意識の所在が明確に示されているように感じました。

Posted by ブクログ

2023/05/07

近代、特に西洋発の哲学や倫理を相対化するのにはちょうど良い。当たり前と考えていたものを一回突き放してみると、世界は広がる。

Posted by ブクログ

2023/02/08

平凡社新書 渡辺京二 「近代の呪い」 近代を批判的に捉えた講演集。とても面白い見方だった。学校教育では こういう歴史の見方を伝えれば、歴史好きが増えるのに。 近代化=西洋化というシンプルな定義づけにはじまり、近代化により民衆社会の自主性が解体され、知識人が民衆を国民...

平凡社新書 渡辺京二 「近代の呪い」 近代を批判的に捉えた講演集。とても面白い見方だった。学校教育では こういう歴史の見方を伝えれば、歴史好きが増えるのに。 近代化=西洋化というシンプルな定義づけにはじまり、近代化により民衆社会の自主性が解体され、知識人が民衆を国民に改造したという論調。明治維新を見ると、その通りだと思う 近代化により、国民国家単位で争うシステム(インターステイトメントシステム)と 世界の人工化(地球は人間の便益のために存在)の呪いが 国民にかけられているとのこと 近代の呪いを解くための、著者の主張は、国家との関係より 他者との生活上の関係を重要とし、経済成長がなければ この世は闇になるという感覚から自由になる道を模索することというもの 民衆社会の自主性 自分たちの生活領域こそ実体であり、下積みの民衆の理念〜自分たちで成り立たせる世界 知識人は、民衆を国民とするために改造する。過去を一切否定して、新しい人間にもとづく新しい社会を作ろうとする知識人の思い上がり 近代 がもたらした衣食住の豊かさが、インターステイトメントシステムと世界の人工化という呪いに転化した 世界経済がグローバル化するにつれて、自分が属する国民国家の地位が自分の生活に直結する〜グローバリズムは 国民国家を強化する 世界の人工化の根底には、地球は人間の便益のために存在するという感覚がある〜世界の人工化とは世界の無意味化でもある 経済成長がなければこの世は闇になるという感覚から自由になる道を模索する〜市場によって生活が振り回されない経済システムを構築する

Posted by ブクログ

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