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技術への問い 平凡社ライブラリー800
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2013/11/11 |
JAN | 9784582768008 |
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技術への問い
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商品レビュー
3.5
4件のお客様レビュー
この手の本は一読理解とはいかず、再読詳読を覚悟しなければならない。更に著者に関して複数の翻訳者がいる場合は、ある程度の訳語の統一がなされていないと一層の難読を迫られる。「哲学書がむずかいのは、翻訳の問題にもある」との考え方があるのも首肯できる。 以上のような点はさておくとして...
この手の本は一読理解とはいかず、再読詳読を覚悟しなければならない。更に著者に関して複数の翻訳者がいる場合は、ある程度の訳語の統一がなされていないと一層の難読を迫られる。「哲学書がむずかいのは、翻訳の問題にもある」との考え方があるのも首肯できる。 以上のような点はさておくとして、技術はその時に生きる人々にとって、考慮の対象から外せない問題である。イノベーションが求められ、生成AIが日常になりつつある現代において、本書をヒントに「技術とは何か」を常に念頭に置きながら過ごしていく必要がある。
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メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1747425071977943485?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
科学は現実的なものの理論である。(中略)知の近代的なあり方の画期的性格はけっして弱められてはならない。むしろまったく逆なのである。近代的な知の際立っているところは、ギリシア的に経験された知の本質のうちではなお伏蔵されたままにとどまっているが、ギリシア的な知にたいして別の知になるためには、ほかならぬギリシア的な知を必要とするというような動向を、決定的に作り上げたことに存するのである。(pp.70-71) 問いつつ、熟慮しつつ、そのようにしてすでにともに行動しつつ、われわれが刻々経験している世界的震撼の深みに応答することを今日あえて実行するひとは、われわれの今日の世界が現代科学の知識欲によってくまなく支配されていることに注目するにちがいないが、それだけではない。そのようなひとは、いま存在するのはなんであるかということについてのあらゆる省察(Besinnung)が芽生え、そして成長するのはただギリシアの思索者と彼らの言葉と対話することによってそうした省察がわれわれの歴史的現存在の根本に根を下ろす場合だけであるということをも、なによりもまずよく考えているにちがいない。(pp.71-72) ある対象領域の探求は、その研究にさいして、その領域に帰属する諸対象のそのつど特別な性格に精通しなければならない。そのように特別なものに精通することが、専門科学のなすところを専門研究にする。それゆえ、専門家はけっして現代科学の無分別な退化あるいは頽落減少ではない。専門化はおよそ避けることのけっしてできない災いなのでもない。それは現代科学の本質からのひとつの必然的な帰結なのであり、つなり積極的な帰結なのである。 対象領域の境界を画すること、対象領域を専門分野に限定することは、諸科学をばらばらに引き裂くのではなく、むしろそれらのあいだの境界での交流をはじめて生ぜせめ、そのことによって境界分野を際立てる。これらの境界領域から生じてくるのは、新たな、しばしば決定的な問題設定を呼び起こす、特有の衝撃力である。人びとはこの事実を承知しているが、その理由は謎のままにとどまっている。現代科学の本質全体が謎であるのと同様に。(pp.93-94)
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