みんなの空想地図

今和泉隆行【著】

• 販売会社／発売会社: 白水社
• 発売年月日: 2013/11/05
• JAN: 9784560083277

商品レビュー

2021/07/12

【おすすめポイント】中村市と言う架空の市の地図を作ってしまった作者による、妄想的地図の楽しみ方読本。作者がどう考えて道路を作り生活圏を描いていったか、それがわかると、地元のよく知った地図からも色々見えてくるかもしれません。
【請求記号】290:Im
【配置場所】1階書庫
【URL】https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB00272337

2019/11/06

テレビで紹介されていたので、読んでみました。
作者の説明は飛ばして、専ら添付の空想地図を眺めてしまいました。
「こんな都市があればいいのに」という見方ではなく、
「この都市、何県？」と思うほど違和感のない、
ある意味“普通の”地図でした。

これが空想なんて…すごい一言に尽きます。

2018/12/09

＜目次＞
序　　　　「未日常」のフィールドワーク
第１章　　日常トリップから、空想地図を作る
第２章　　想像力で描く、空想都市の生態系
第３章　　人間社会フィールドワーク～外から空想地図を読む

＜内容＞
以前「タモリ倶楽部」で見た「地図マニア」の一人だろうと、想像してこの本を借りました。第１章あたりを読むと、ヤバい」人の子ども時代を読むようで、それはそれで面白かったのですが、「ん～？」という感じが漂ってました。しかし、第２章で、その地図の想像力の元に現実世界があり（これは生育環境などで当たり前ですが）、著者はそのために自分の生育域（都下八王子周辺、大阪高槻市や両親の故郷鹿児島など）だけではなく、フィールドワークに行ってしまう様子にじわじわと驚き、第３章の自分の中高大学生時代の振り返りとともに、「こうした生き方」の提案（と読み取れたが）があったのが斬新でした。日本が成長社会から成熟社会となり、「生き方のモデル」が無くなってしまった現在、「空想地図」の作成から、「街づくり」や「都市問題」「過疎問題」などの社会学の視点、彼が地図作りで培った「Illustrator」の技術が、仕事（バイト）で役立ったり、飲み会などの自己紹介で、「空想地図」造りを紹介したときの反応から、初対面からの人間関係つくりのノウハウまで、さまざまな生き方のテクニック（と言うのはオーバーかもしれないが）が学べた。おそらく著者も書いている途中から違う方向へ筆が進んでしまったのではないか？でも面白かった。
逗子市立図書館