ポケットに外国語を ちくま文庫

黒田龍之助【著】

• 販売会社／発売会社: 筑摩書房
• 発売年月日: 2013/11/08
• JAN: 9784480431141

商品レビュー

2024/09/12

言語についてフラットな目線で、時にはかなり独特なアングルで語られている。
彼がロシア語等スラヴ語に造詣を持っているのはよく伝わってくる。
ロシア語、ウクライナ語、ベラルーシ語。国は違えど、共通点は割合多く、学びやすいとのこと。

作中で紹介されている 長澤さんの「台所から北京が見える」を読んで、著者のバイタリティーに感心した。

外国語を学ぶことは自分の中にもうひとつの世界を作り出すこと。
そしてそれは、他人を受容することに繋がり、多様性を理解することへと進展していく。
視野が広がり、いざという時に冷静な判断が下せるようになる。

という、まさにいいことずくめなのだ。
確かに、言語はその国、地域の文化を表している。物の言い方、考え方は多種多様で、言語の違いが広く価値観へ影響を及ぼしているんだなあと感じることもある。

2024/06/11

黒田先生との出会いの作品。
「ポケットに外国語を」がきっかけで黒田先生の本が大好きになり、本屋で見つける度に買っている。
私は趣味でフランス語を続けているが、何度もこの本を読んでモチベーションを高めている。

2023/02/05

☆ことば無くして文化の理解はありえない。言語は単なる手段以上の力を秘めているのである。そして喜びも。
☆ロシア語の諺「舌はキエフへ導く」
☆愛される英語　急ぐ英語　恨まれる英語　捜す英語　競う英語　速く覚えたことは速く忘れる