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かにみそ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2013/10/30 |
JAN | 9784041105740 |
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かにみそ
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商品レビュー
3.4
35件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ジャンルはホラー?であってるでしょうか。あまり読んだことのない種類の話で新鮮だった。 かにと私の関係性が人間同士のそれと重なる部分もあり、あり得ない設定なんですが、リアル、生々しく、おもしろかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
喋る蟹と人間の奇妙な友情のお話。くくり的にはホラーのようだけれど、「ホラーは苦手だから・・・」と避けてしまうのはとてももったいない、すてきなお話だった。 蟹は、妙に愛嬌がある。人の肉が大好きだが、人間くさくて、めちゃくちゃかわいいし、基本はとてもいいやつ。 一方、主人公はすべてにおいて無気力で、想像力や倫理観みたいなものが少し欠けている。恋人を殺してしまったのも主人公だし、その恋人を蟹に食べさせたのも彼。その後もいろいろとぞっとする・・・。 “喋る蟹、しかも人肉を好む”という圧倒的に現実離れした恐ろしい存在がいるのに、そちらよりも主人公の異常性のほうが恐怖心を煽る。この小説をホラーたらしめているのは、蟹というよりも彼だな、と思った。 “狩り”が友達との遊びのようなものだとすると、とても常軌を逸しているけれど、二人の友情関係は人間同士のそれと変わらない。というか、下手な人付き合い程度のものよりも、もっと純粋だと思う。 ゆえに、倫理観を取り戻した主人公の苦悩は、読んでいて辛かった。その苦悩を蟹は理解できない。人間同士と変わらない関係を築けているのに、異なる生存戦略をもった生き物同士なのだと、ますます辛くなる。それなのに蟹は「友達は食べないよ」なんて言うんだもんなあ・・・! 内容紹介にある「奇妙で切ない泣けるホラー。」まさにそうでした。 面白かったです。 もう一遍、『百合の火葬』が収録されている。こちらのほうが、得体が知れなくて不気味だった。毛色が全く違う。 こちらの百合も喋るけれど、蟹とは打って変わっていかにもホラーといった感じだった。
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発想が本当にすごいと思ったけど静かに確実に心を抉ってくるものがあった…。 結局あの蟹は何者だったんだろうな。 いや何者でもないのか。 とりあえず今後しばらくは蟹を見たら複雑な気持ちになりそうです。
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