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ひとりの体で(上)
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ひとりの体で(上)

ジョン・アーヴィング(著者), 小竹由美子(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2013/10/31
JAN 9784105191153

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商品レビュー

3.7

16件のお客様レビュー

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2022/02/01

ハリーお祖父ちゃんが本当に素敵な人です。愛してる人が誰を愛そうと見守ってくれるお祖父ちゃんの優しさやミス・フロストなどの素敵な人に出会いながら主人公が自分のセクシュアリティに向き合い、成長する物語。私自身の性自認について熟考する機会を与えてくれた本。下巻楽しみ!

Posted by ブクログ

2020/03/21

差別や偏見、劣等感、愛する人との不和や別れ、そして親しい人々の老いや病気、死など、性的マイノリティである主人公の人生が描かれる。作家である主人公の回想という形で構成されている点が面白い。わたしは、多くの性的マイノリティの人々が自分自身の性の不確かな時期に感じる恐怖や葛藤について考...

差別や偏見、劣等感、愛する人との不和や別れ、そして親しい人々の老いや病気、死など、性的マイノリティである主人公の人生が描かれる。作家である主人公の回想という形で構成されている点が面白い。わたしは、多くの性的マイノリティの人々が自分自身の性の不確かな時期に感じる恐怖や葛藤について考えた事はなかったし、バイセクシャルであるが故の疎外感にも思い到ることはなかったし、80年代のエイズという病気がゲイの人々に対する差別をも孕む社会問題であったことも知らなかった。小説の魅力は様々あるけれど、時代も年齢も性別も環境も異なる人々の経験や思いを知る、気付くことが出来るという点は大きい。その意味で、この小説を読むことが出来て本当に良かった。多様性に対して寛容な社会をつくるために、小説はとても良い働きをするだろうと思う。 「きっとすぐに本がどっと流れ込んでくるんじゃないかな」 「この三つの小説がこの子をどこへ導くか、とにかく見てみましょうよ、ね?」

Posted by ブクログ

2016/10/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

まだ上巻なので、どういった話に落ち着くのかはわからないけど、「ひとりの体で」というタイトルが全てを表わしているような気がする。 ひとりの体の中にあるいくつもの感情。 愛というのか、性欲なのか。 自分のなかでも整理がつかない、しかし決して人に相談のできない思い。 思春期の、出口のないもやもや。 自分の知らない広い世界を知りたい気持ち。 ミス・フロストが図書館司書として、必要な時に必要な本を手渡してあげる。 ビルの読書は実に幸福な体験だったと思う。 そして図書館の地下室にあるベッドとバス・トイレだけのミス・フロストの部屋。 悲しい理由で作られた部屋だけど、羨ましい。

Posted by ブクログ

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