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日本SF短篇50(Ⅴ) 日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー 2003-2013 ハヤカワ文庫JA
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日本SF短篇50(Ⅴ) 日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー 2003-2013 ハヤカワ文庫JA

日本SF作家クラブ(編者)

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日本SF短篇50(Ⅴ) 日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー 2003-2013 ハヤカワ文庫JA

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2013/10/11
JAN 9784150311315

日本SF短篇50(Ⅴ)

¥880

商品レビュー

3.8

14件のお客様レビュー

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2023/03/17
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※このレビューにはネタバレを含みます

シリーズの中でVが一番好きな作品が多かった。伊藤計劃がいた時代。 「重力の使命」★★★☆☆ - 発見した奇妙な惑星の正体は。 「日本改暦事情」★★★★★ - 『天地明察』の原型となった短篇とのこと。短篇なだけあって渋川春海の生涯のダイジェストのような展開の速さ。 - 作品自体はSFとは言えないけど、SF作家が書いた作品ということで入ってる感じ。 「ヴェネツィアの恋人」★★★★★ - ロマンチックなパラレルワールドもの。異なる世界線で異なる暮らしをしているけど、共通してヴィオレッタとアンドレアスは惹かれ合っている。 - 多くを説明しない、ただただパラレルワールドな短篇。巧みで面白い。 「魚舟・獣舟」★★☆☆☆ - 地球上の多くの陸地が海に沈んだ世界。海上民は必ず双子で産まれ、片割れは魚の姿をしていて魚舟と呼ばれる。成長すると双子の元へ帰ってくるが、片割れを見つけられないと獣舟となり、人々を襲う。 - 奇怪な設定の中で悲しい友情あり。 「Indifference Engine」★★★★★ - アフリカの民族戦争の終戦直後、心の傷を癒すために元少年兵はある施設に連れてこられた。そこには公平化機関と呼ばれる装置があり、医師はものの見方を変えるための心の注射と説明していた。人種の差を見分けがつかなくすることで、戦争をなくそうという試み。 - 217 歴史は戦争のために立ち上げられる。 - 虐殺器官のウィリアムズも登場する。 「白鳥熱の朝に」★★★★★ - 新型ウィルスが世界的に蔓延し、日本も国民の多くを失い、しかしワクチンが開発されて、パンデミックを乗り越えようとしている世代の物語。 - 家族を失って養子として女子高生の芳緒は独身の狩野の家で暮らすことになる。 - 実は芳緒は日本で最初に発見された感染者であり、心に傷を負っていた。狩野は元医者だったが、ウィルスの対応から逃げて医者を辞めていて、やはり心に傷を抱えていた。 「自生の夢」★★★★☆ - 難解だが、緻密な言語SF。すごみ。 - 忌字禍(いまじか)という字が増殖する現象。「これはあくまで、現にいま作り出されている架空の場面である」 - 文庫解説の伴名練曰く、これは伊藤計劃へのトリビュートらしい。 「オルダーセンの世界」★★★★☆ - クラッシュという出来事によって退廃した世界。シーフロスという謎の能力を持った女がレイの前に現れる。シーフロス曰く、人はそれぞれの世界、イディオス・コスモスを持っている。各人の世界の共通する部分が集まった世界がコイノス・コスモス。そのひとつが理想的な世界である亜夢界。レイが現実だと思っている世界もまたひとつのコイノス・コスモス。夢の世界なので、強く念じればなんでも現実化する。 - 難解で抽象的な設定だけど面白い。短篇だから物語はほとんど展開せず。 「人間の王」★★★★☆ - 既読のため、スキップ。 「きみに読む物語」★★★★★ - 小説についての小説。多岐川の研究をキッカケにSQ(共感指数)という概念が流行り、みんなが自分のSQを測定し、本のSQによって分類した。 - シンパシーとエンパシー - 482 SFにおいては、世界が変わらなければならない。 - 489 純文学作品とエンターテイメント作品の違いは、どこまで読み手の負担を軽減させているか - 492 「なぜ人は小説を読んで感動するのか、そのことを書いた小説はありますか?」「SFですね」

Posted by ブクログ

2021/08/15

伊藤計劃の「The Indifference Engine」と飛浩隆の「自生の夢」は既読だが、この二篇は改めて面白いと思う。特に、伊藤計劃の方は「虐殺器官」を読み返したくなった。高野史緒の「ヴェネツィアの恋人」は幻想的な内容で良かったが、この本で一番読めて良かったと思ったのは小川...

伊藤計劃の「The Indifference Engine」と飛浩隆の「自生の夢」は既読だが、この二篇は改めて面白いと思う。特に、伊藤計劃の方は「虐殺器官」を読み返したくなった。高野史緒の「ヴェネツィアの恋人」は幻想的な内容で良かったが、この本で一番読めて良かったと思ったのは小川一水の「白鳥熱の朝に」だ。パンデミック後を扱った世界として現実を想起させるものがあるが、希望のある終わり方でとても良かった。小川一水のパンデミックものの「天冥の標Ⅱ 救世群」とは違った印象を受ける内容だった。

Posted by ブクログ

2018/11/26

日本SF短篇50 V: 日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー (ハヤカワ文庫 JA ニ 3-5)

Posted by ブクログ

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