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科学と宗教 サイエンス・パレット
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科学と宗教 サイエンス・パレット

トマスディクソン【著】, 中村圭志【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 丸善出版
発売年月日 2013/09/27
JAN 9784621087084

科学と宗教

¥550

商品レビュー

3.8

12件のお客様レビュー

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2023/11/12

・現代世界においては、あたかも科学、テクノロジー、医学が道徳的意味を構築する試みにおける支配的要因になりつつあるかのようだ。過去においては、偉大な宗教的預言者が、悪しき道を正すよう、神の怒りと宇宙的破局に目を向けるよう、我々に警告を発した。しかし、今日の我々が受ける警告は、性的不...

・現代世界においては、あたかも科学、テクノロジー、医学が道徳的意味を構築する試みにおける支配的要因になりつつあるかのようだ。過去においては、偉大な宗教的預言者が、悪しき道を正すよう、神の怒りと宇宙的破局に目を向けるよう、我々に警告を発した。しかし、今日の我々が受ける警告は、性的不道徳、暴飲暴食、強欲が、性病、肥満、そして破局的レベルの地球温暖化による洪水、火災、惑星の破壊をもたらすだろうというものである。細部は入れ替わった。だが、根本的構造は変わっていない。科学と医学は新たな恐るべき未来像を我々に提供する。それを用いて政策立案者や政治的指導者が人々の説得に努める。かつて預言者が行ったように、手遅れになる前に悔い改めて行動を変えよと告げるのである。

Posted by ブクログ

2022/02/17

科学と宗教の関係について、それぞれの歴史を踏まえつつ中立的な立場から説明されている これまで科学が圧倒的で揺るぎない存在だと捉えていたから、頭の中に柔軟性をもたせるいいきっかけになった。 「 我々は、宗教の信者は論理的・政治的な問題を自らの特殊な信仰のレンズを通して眺めると考...

科学と宗教の関係について、それぞれの歴史を踏まえつつ中立的な立場から説明されている これまで科学が圧倒的で揺るぎない存在だと捉えていたから、頭の中に柔軟性をもたせるいいきっかけになった。 「 我々は、宗教の信者は論理的・政治的な問題を自らの特殊な信仰のレンズを通して眺めると考えることに慣れている一方で、科学の名において主張するものたちに対しては、彼らを慎重に見守る態度を十分に学んだとは言えない」 これは本当にそうで、気をつけたいと思う  これまで宗教に対して懐疑的に見ていた節があるけど、どこの世界に寄りかかるとしても常に問い続けること、考え続けることが1番大事なんだなと思った ✏科学は、感覚を欺くこと、基本的な直覚の中にも誤謬があり得ることを我々に見せつける大胆さと可能性を持ち合わせている ✏科学と宗教をめぐる討論は、社会一般や国家の教育制度に対する自らの影響力を増すための論陣を張る格好の場となっている。それは全く別個の政治的根拠に基づく主張なのだ ✏宗教の擁護者は、ヘンリー・ドラモンドの「既存の知識の隙間とされる場所に神を見出そうとするな」という警告に耳を貸したほうがいいかもしれない ✏ドーキンスの最近の著作『神は妄想である』では、普遍的に協力的で利他的に行動する人間の傾向は、実際、きわめて自然的なものであり、初めは親しい親族にのみ利するために発達したメカニズムの「祝福された失敗」と見るべきかもしれないと述べている ✏ある行動が自然なものである、あるいは進化の結果であることを示すことができるとしても、それゆえその行動は倫理的に望ましいものだと考えるのは間違いである ✏利他主義のイデオロギーは、全体の利益を個人の権利に優先させよと国民に説く全体主義政府によって利用されることもあるし、幾千もの軍人が自らの生命をなげうつ覚悟をもつことてまのみ達成できるような国家目標を掲げる政治家によって利用されることもある ✏科学にも宗教にも、内側から見ると根本的に変更不能のものに見えるものがあって、中立的に観察するとどちらの根本的格率を採用すべきかは決定できない だが、科学も宗教も、道徳的意味を構築するために使える概念、信条、実践、儀礼、物語を供給することはできる

Posted by ブクログ

2020/10/02

科学も宗教も、社会的・歴史的条件の中で営まれ、積み重なってきた。その対立を話題に出したとき、裏には政治的思想や文脈が存在する。 本書は、「科学と宗教」という学問の書。主にガリレオの天文学、ダーウィンの進化論、そして昨今の脳科学や医学をベースに、科学と宗教の関係を考察している。故に...

科学も宗教も、社会的・歴史的条件の中で営まれ、積み重なってきた。その対立を話題に出したとき、裏には政治的思想や文脈が存在する。 本書は、「科学と宗教」という学問の書。主にガリレオの天文学、ダーウィンの進化論、そして昨今の脳科学や医学をベースに、科学と宗教の関係を考察している。故に科学との関係を考察する対象は一神教となる。 索引も参考文献も多くて信頼感もあり、宗教的思想が科学的にすべて証明されてしまうのも、科学では説明できない領域がIDで埋められてしまうのもなと思う。ただどちらであっても面白い。 神を見、科学を発展させてきた人類に、答えはでないような気はしている。 しかし、政治的思想がもしなくなった場合、それは本当に対立するのか? あと文中に何個「的」があったかも数えてみたいくらいにはある。

Posted by ブクログ

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