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軍師 黒田如水 河出文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2013/10/08 |
JAN | 9784309412528 |
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軍師 黒田如水
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商品レビュー
2.8
4件のお客様レビュー
ちょっと観点の変わった”黒田如水伝”である。 黒田如水の後半生にハイライトを当てている。すなわち、本能寺後の秀吉、家康の時代だ。 物語は博多の豪商島井宗室と如水との、博多を福岡という地名に変更するやり取りから始まっている。史実は、黒田城のまわりを福岡とし、それ以外を博多とする...
ちょっと観点の変わった”黒田如水伝”である。 黒田如水の後半生にハイライトを当てている。すなわち、本能寺後の秀吉、家康の時代だ。 物語は博多の豪商島井宗室と如水との、博多を福岡という地名に変更するやり取りから始まっている。史実は、黒田城のまわりを福岡とし、それ以外を博多とすることになった。 島井宗室は、本能寺の変にたまたま、信長と居合わせて、変が起きると、寺宝の弘法大師の千字文の掛け軸とともに脱出をしている。 著書は、黒田如水終焉の地、福岡と、そのきっかけとなった本能寺について冒頭につなぎ合わせて、示唆をしたのであろうか。 気になった点は、以下です。 ・四国征伐に秀吉が同行できなかったのは、家康問題が片付いていなかったから。四国九州は、黒田如水と、豊臣秀長にまかされていた。 ・九州征伐で、島津の壊滅をとどめたのは、秀長から如水の助言があったから。でないと、秀吉の到着前に、九州が平定されてしまうので、事後の如水の立場が危うくなるだおうから。 ・学問好きな、日向の秋月家も滅亡を免れている。のちに、秋月家は、六代種美の次男が、上杉鷹山をなって養子としてもらわれているのを運命と語っている。 ・秀吉の時代、博多は直轄地で、特定の大名にはまかせていない。まさに、朝鮮攻略の拠点であった。 ・北条征伐の時の、家康と如水のやりとりが描かれている。姻戚であった家康に交渉を依頼しに行った如水が、逆に家康の頼みによって北条家へ降伏勧告にいくことに。 ・著書は、いまだはっきりとわからない、秀次切腹事件の理由を、朝鮮出兵に反対をしたからといっている。秀頼1人にこだわって、多くの子孫がいた秀次一家を惨殺したことは、のちのちの豊臣家存続にかかわっていく。 ・秀頼の誕生は結果、秀次一族の断絶、北政所の離反、豊臣武断派大名の離反を招くこととなり、豊臣家を滅亡に導いていく。 ・文禄の役で、浅野長政と黒田如水が碁を打っていて、石田ら三奉行をまたせたことで、石田三成が秀吉に黒田如水を詰問したことを取り上げていて、関ケ原の石田・黒田の確執の遠因となったことをとりあげている。 ・加えて、朝鮮出兵で、手柄が薄かった石田三成に、恩賞があつかったことも、問題になっていく。 ・北政所が、家康に味方して、大阪西の丸から京都へ移ったあと、家康が西の丸にはいって、年賀を受けるように進言したのは、黒田如水であった。 ・吉川、小早川、福島の各大名を徳川方へつけたのは、黒田親子の功績であった。 目次 侠商 島井宗室 九州征伐 千慮の一失 秀次の孤独 朝鮮再出発 次の天下人 最後の賭け あとがき
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自称「日本一頭が良い」という黒田官兵衛の半生を描いたNHK大河ドラマの便乗と思ったら、もっと前に書かれていたのね(^^;これまでの信長、秀吉、家康側から書かれたものと違って、人間味あふれる黒田官兵衛像が描かれていて面白い。でも、しょせん小説なのでここに書かれている人間像も著者の創...
自称「日本一頭が良い」という黒田官兵衛の半生を描いたNHK大河ドラマの便乗と思ったら、もっと前に書かれていたのね(^^;これまでの信長、秀吉、家康側から書かれたものと違って、人間味あふれる黒田官兵衛像が描かれていて面白い。でも、しょせん小説なのでここに書かれている人間像も著者の創作でしかないので、本書を読んで考え方・見方が変わるなんてことはありえない(司馬遼太郎の小説を読んで坂本龍馬の人間性を信じるのと同じ危険性)。史実と小説の区別はきちんとつける必要はある。小説としてこういう描き方もあるというのは面白いと思うが・・・
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- ネタバレ
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2014.6.11 〜 6.16 読了 黒田官兵衛の人生評論。博多⇒福岡に変えた地名変更への執着を軸に秀吉の九州攻め~朝鮮出兵~もう一つの関ヶ原である九州平定戦を描く。思惑通りに関ヶ原が長期戦となり、その間に官兵衛が九州、中国を席巻していれば、その後の歴史はどうなったんだろうか?
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