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ストーンエイジCITY アダム再誕 光文社文庫
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ストーンエイジCITY アダム再誕 光文社文庫

藤崎慎吾(著者)

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ストーンエイジCITY アダム再誕 光文社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2013/10/08
JAN 9784334766399

ストーンエイジCITY

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2015/10/30

 アダムとか本当にただのバカな子じゃないの。なんでみんな奴についていくかな。  設定イケメンだけど、なぜ彼が魅力的なのかさっぱりわからなかった。フェロモン?フェロモンってそんなに万能なの?  島から自由に出られたじゃない。アフリカに逃げればいいのに。  いやー。  このシリーズ...

 アダムとか本当にただのバカな子じゃないの。なんでみんな奴についていくかな。  設定イケメンだけど、なぜ彼が魅力的なのかさっぱりわからなかった。フェロモン?フェロモンってそんなに万能なの?  島から自由に出られたじゃない。アフリカに逃げればいいのに。  いやー。  このシリーズにずーっと感じていた違和感が明確になったという意味で、すっきりした。  以下、ほぼ内容には触れず主にネガティブな方向の感想。  1作目からヒロインがいないなーと思っていたのだけれど、この作品に出てくる女性は、男性に種付けされて生むってこと以外の役割がほぼない。扱いが適当なのにもほどがあるだろうっていう感じ。  そして1作に1人、性別は男性なんだけれども、女性的な役割の男性が居る。  単純に言うと圧倒的な女性軽視というか、なんつーか、ステレオタイプですらない役割の薄さである。  じゃあ男性は優遇されてるのかというとそれも違う。  ミトコンドリアイブと対照的なアダムが出てくるんだけど、この本の中で書かれてる男性像が……涙が出てくるほど貧相で切ない。いいのかそれで。  脇役はきちんと書かれているのに、主役級の扱いの差が激しい。脇役に負けてますから! あれ! それ大丈夫なのか!?っていう位影が薄い。  そして、行動原理がひどく単純で一方的である。  迫害された人がいる。それは不幸であるし、その人権は回復されるべきだろうと思うが、それ故に怒りを感じ、他者を害した場合、被害者であり加害者となる。  けれども、わりとみんな被害者意識しかないように思われる。  「気持ちはわかるけど、それでここまでしなくても」「どう考えてもお前のやってることのほうが悪だから」ってなる。  設定まわりは面白いんだけど、だからこそキャラの薄さが目立つ。  登場人物が多いのだが、行動理由も単純で不整合のため、ストーリーの吸引力が弱い。  中途半端に心理描写とか情動を入れるから不自然だとおもうので、いっそ本格ミステリのように人物は道具と割り切り、さっくり物語を進めると読みやすいんじゃないかなー。うーんでもミステリみたいにわくわくする謎があるから成り立つから、SFだとつらいのかな、どうなんだろ。

Posted by ブクログ