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長田弘【作】, 山村浩二【絵】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2013/09/23
JAN 9784061325555

¥935

商品レビュー

3.7

6件のお客様レビュー

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2024/08/14

 本書は、詩人の長田弘さんによる、言葉に「ん」の存在するありがたみを改めて実感させてくれる絵本ですが、表紙のカバー折り返しに書かれている通り、『こえに だして よんでみよう』を実践してみることで、私たちの普段の感情表現に於いても、割と重要な位置を占めていることが分かりました。 ...

 本書は、詩人の長田弘さんによる、言葉に「ん」の存在するありがたみを改めて実感させてくれる絵本ですが、表紙のカバー折り返しに書かれている通り、『こえに だして よんでみよう』を実践してみることで、私たちの普段の感情表現に於いても、割と重要な位置を占めていることが分かりました。  山村浩二さんの絵は、表紙のような主に目と口だけで、その人がどんな感情を抱いているのかが推測できそうな、僅かな違いに力を込めたような描き方が印象的で、その表情に潜まれた感情を酌み取って、長田さんの言葉を声に出してみると、同じ「ん」でも自然と言い方が変わってきます。 ん。 うん。  これは、横にいる人に向けて相づちを打っているであろう「ん」だから、短く切るような言い方ではないかと。 ん、 なに?  これは、仲良い人から声をかけられたであろう「ん」だから、嬉しい気持ちも込めた、ちょっと高めの声で。 ん? そうなん?  これはやや納得していない感じだから、声に疑問を含ませて「ん」を言ってみた。 ん…、 どうしよ。  決めるのがちょっと怖いような、不安な気持ちを込めたであろう「ん」は、その後、語尾を少し伸ばして迷っている感を表す。 ん…、 どうしよか。  前の続きで、顔は不安から悲しみへと変わっていき、さっきよりも更に語尾を伸ばしながら悲しみも滲ませた「ん」に。 ん! よっしゃ。  と思ったら、急に物事が好転したのか、その喜びの表情に思わず声にも気持ちが入る「ん」。 くち あけて。 あーん。  今度は、言葉の語尾についた「ん」にも、様々な感情が込められていることを教えてくれて、ここでは「ん」の音を意識することで、ちょっと可愛らしい言葉に変わる。 かんがえてる。 うーん。  平行線のような、どこか気もそぞろでありながら、ちゃんと「ん」で終息する。 わらってる? うふん。  喜びの感情がそのまま「ん」にも込められた、幸せいっぱいの表情。 ないてる? えーん。  悲しみを思いきり発散させたい気持ちが「ん」に込められている。 じーん、 と きちゃった。  同じ涙でも、今度はそうした思いを感じられたことを、しみじみと噛み締めたい「ん」。  というように、あらゆる感情表現の最後に「ん」が付けられることは元より、「ん」だけでも、そこに様々な思いやニュアンスを込めることができることを実感させられたことで、改めて、「ん」って凄いなと思うことができました。  それと、いちばん分かり易いのは最後に「ん」がつく名詞が存在できるありがたみで、「図書館」も「ん」が無かったら「としょか」になってしまうし、そんな日頃、感じることのない「ん」に対する印象を大きく変えてくれたと共に、言葉の持つ不思議な魅力も教えてくれた本書でしたが、子どもたちはどんな反応を見せるのか気になるところです。

Posted by ブクログ

2024/06/17

いろいろな言い方の「ん」が登場する。 「ん」を言う落書きのような目と口だけの顔が毎ページに描かれている。 冒頭で声に出して読むよう書いてある。 【ママ評価】★★★ 同じ「ん」という言葉でも、使い方やシチュエーションによって言い方やイントネーションが変わる面白さ。 「ん」は万能な...

いろいろな言い方の「ん」が登場する。 「ん」を言う落書きのような目と口だけの顔が毎ページに描かれている。 冒頭で声に出して読むよう書いてある。 【ママ評価】★★★ 同じ「ん」という言葉でも、使い方やシチュエーションによって言い方やイントネーションが変わる面白さ。 「ん」は万能な言葉で、返事でも疑問文でも、言い方次第で何にでも使えることに気づかされた。 絵は正直子どもの落書きのような簡単な線で描かれた顔。 ちいとも良さがわからない。 シンプルに「ん」の言い方や表情を顔で表現するために敢えて簡素な顔にしているのかな。 深いことを考えさせられそうな文に対して浅そうな絵がちぐはぐだけど、簡単に見える絵だからこそ子どもらしい絵本として成立するのかもしれない。 【息子評価】★★★ 母に続いて声に出して読んでいた。 最後の方は真似をせず、「ごはんたべてるー!」などと顔の絵に反応していた。 楽しそうにしていたけれど、終わるなり別の絵本を取り出して読みたがっていた。 声に出して読むよう言われたからとりあえず声に出してみた、という感じ。 2歳8ヶ月

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2021/02/18

息子6歳4ヵ月 息子が喜びそうな本を図書館から借りてきて読み聞かせ…最近は息子がほとんど一人で読むようになってきて、母はサミシイ。 〈親〉 絵が好き ◯ 内容が好き ◯ 〈子〉 何度も読む(お気に入り)◯ ちょうど良いボリューム その他◯ 6歳にはもう物足りないかな、と...

息子6歳4ヵ月 息子が喜びそうな本を図書館から借りてきて読み聞かせ…最近は息子がほとんど一人で読むようになってきて、母はサミシイ。 〈親〉 絵が好き ◯ 内容が好き ◯ 〈子〉 何度も読む(お気に入り)◯ ちょうど良いボリューム その他◯ 6歳にはもう物足りないかな、と思いましたが、 予想に反して息子の反応が良い。 シンプルな作品で、すっと入ってくる。

Posted by ブクログ

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