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アリス殺し 創元クライム・クラブ
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2013/09/21 |
| JAN | 9784488025465 |

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アリス殺し
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商品レビュー
3.6
275件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
奇妙奇天烈な童話の世界を舞台に走らされた幻想ミステリー。 主人公の大学院生栗栖川亜里は、夜ごとの夢に「不思議の国」を彷彿とさせる世界を見る。そこでは「アリス」として登場。蜥蜴のビルから合言葉をもらう。 ハンプティ・ダンプティが墜落死した翌朝、大学ではキャンパスの屋上からポスドクが墜落死を遂げ、また、グリフォンが牡蠣で窒息死すれば、現実世界でも教授が牡蠣中毒で急死。そう、夢とばかり思われた出来事が現実世界とリンクしているようなのだ! アリスは白兎の証言から犯人と疑われ、捜査を買って出た三月兎と頭のおかしい帽子屋に容疑者扱いされてしまう。彼らはアリスを女王に引き渡し、処刑させると息巻くが、女王の口癖「首をちょん切っておしまい!」からすれば、死刑は確実。つまり、現実世界の亜里の死に直結するのだ。「不思議の国」の友人、蜥蜴のビルが現実世界の同学年井森だと知り、ともに真相究明に乗り出す。白兎こと現実世界での亜里の先輩李緒もまた捜査に協力してくれていた。しかし、アリスの潔白を証明してくれる唯一の証人になり得たはずの李緒が通り魔に刺殺され、アリスの嫌疑がさらに深まってしまう。そして、一連の事件の真犯人を探り当てた蜥蜴のビルもまた惨殺される。彼が残したダイイングメッセージから、アリスは犯人が「公爵夫人」を騙っていたメアリーアンだと見抜くものの、彼女から惨殺される。こうして、完全犯罪をやり遂げたと高笑いするメアリーアンこと広山准教授の前に現れたのは、なんと、現実世界でも死んだと思われていた亜里。実は彼女はアリスでなく、そのポケットにいつもいた眠り鼠だったのだ。対してアリスは現実世界では亜里のペットのハムスターだった。そして、現実世界の刑事谷丸と西中島がそれぞれ女王と公爵夫人だと判明し、メアリーアンの動かぬ証拠が確定。彼女は死刑に。 現実世界の広山准教授が自殺を図っても、不思議の国でのメアリーアンは死なない。つまり、不思議の国こそが現実で、亜里たちの生活する現実世界のほうが、レッドキングの夢見る壮大な幻想世界だったというオチ。そのアリスたちの不思議の国もまた、レッドキングの目覚めによって崩壊するという結末で物語は幕を閉じる。 物語冒頭から、まどろっこしい会話の羅列でうんざりさせられる。ベースがルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』の雰囲気に忠実になぞらえようとしたためか、なぞかけのような会話、もって回った言い回しの数々にページが覆い尽くされ、正直、主人公のアリス同様面倒くささとうんざり感に相当堪えた。 物語の中盤、事件が進展し、いったい犯人はだれなのか、真相はどうなっているのか? 謎が深まりを見せるにつれ、確かにページをめくる情熱も高まった。が、終盤に向け、次第に醜悪なホラー展開がこれでもか、これでもかと突きつけられ、辟易させられる。 思うに、西洋の童話というものは、元来残酷なものだった。我々が子供の頃読み聞かされたグリム童話などは、子供向けに脚色済みのものでしかなく、原書はかなりえげつない残酷なストーリーだ。そういえばアンデルセン童話の「赤い靴」も両足首をちょん切ってしまうという展開だったが、元のグリム童話もそれに匹敵する。例えばシンデレラすなわち「灰かぶり」では、二人の姉が王子の使者の持ってきた靴に足を合わせるために、母親の言いつけで踵やつま先をちょん切ってしまうというシーンがある。自分が幼い頃読んだ絵本では、そのシーンは包帯を巻いて必死に足を小さくしようとした姉たち、となっていたのだが。かように、童話の世界では「ちょん切ってしまう」というフレーズがお好きなようだ。 そんな童話の生体験を忠実に再現させようと腐心したのが本作なのか、と勘繰りたくもなる。とまれ、後味の悪い読後感だった。
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不思議の国のアリスと現実世界がリンクしていて、どちらかで死ぬともう片方の人物が死ぬ…という設定のミステリー。めちゃくちゃ面白かった、が会話がまどろっこしくてちょっともたついているところはある。まぁ不思議の国のアリスっぽいか…。アーヴァタールが実は予想と違う人で…というのが発覚してからの怒涛の衝撃の事実、ここからがかなり面白かった。あとはグロ描写が中々細かいので苦手な人は気をつけたがいいと思う。
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脈絡の無い世界のつまらない小説に脈絡を付けて面白い小説に仕上ている。見事。 仕掛けが複雑なので、何回も読み返しながら読み進めないと理解できなかったが、それが良い。
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