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犯罪は予測できる 新潮新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2013/09/14 |
JAN | 9784106105371 |
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犯罪は予測できる
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商品レビュー
3
13件のお客様レビュー
入りにくく見えやすい場所にする、そうなっていないところをパトロールする、男女のトイレの入口をなるべく離す、など、他国で効果が出ているものこそ取り入れた空間デザインをしてほしい。 なんでそういうところは見習わないのだろう??
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犯罪を未然に防ぐには、いつどこで起きるか予測できればいい。 それを可能にするのが「景色解読力」 ―注目すべきは、いかにも怪しい「不審者」ではなく、見慣れた「景色」。 犯罪科学のエキスパートが最新の知見をもとに、実践的な防犯ノウハウを伝授。
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「犯罪機会論」による、犯罪予測の話。 予知と予測は違う。犯罪の予知は出来なくとも、予測は出来る。 犯罪が成功しそうな雰囲気、というのがある。それをことごとく潰していけば、予防になる。 例えば、地域安全マップはダメダメだという。ステレオタイプな不審者(サングラスをしている...
「犯罪機会論」による、犯罪予測の話。 予知と予測は違う。犯罪の予知は出来なくとも、予測は出来る。 犯罪が成功しそうな雰囲気、というのがある。それをことごとく潰していけば、予防になる。 例えば、地域安全マップはダメダメだという。ステレオタイプな不審者(サングラスをしているとか、マスクをしているとか、外国人とか)がマップにのるような人権侵害もいざしらず、生活の、そして犯罪の空間は「地図」ではなく「景色」で構成されるから。地図を見たって、犯罪が成功しそうな雰囲気はわからない(グーグル・ストリートビューならちょっとわかるかもしれないが)。 ランダムパトロール神話の崩壊。地域パトロールだとか警察官のパトロールといえば、道をうろうろするのが相場だろう。これによって空き巣が犯罪を諦めた、という話もあるが、それはレベルの低い、捕まった犯罪者の話である。ランダムパトロールはそれほど怖くないらしい。それよりも、犯罪者が拠点としそうな場所、狙いそうな場所を短い時間滞在するタイプのパトロール、ホットスポットパトロールのほうが抑止力があるのだという。 他にも本書にはさまざまな犯罪発生の背景があげられている。子どもが持っている防犯ブザーは、誤報が99.9%の上、いざというときになると犯人がパニックになって凶行に至る可能性もある。だれでも入れるトイレが増えたが、誰でも、のなかには犯罪者も含まれる。日本には城塞都市がない。その必要がなかったからだ。入りにくく見えやすい場所、というのが安全な場所であり、城塞都市というのはそのプロトタイプでもある。日本にはその経験が不足しているのだという。公園のベンチで子どもを見守るなら、子どもを見る方向ではなく、子どもを見ている人間を見る方向に配置するべきだ、という話もある。 要するに、デザインが犯行を押しとどめるのだ。コルビュジェが唱えた都市の立体化は、住宅を高層化することで緑豊かなオープンスペースも捻出できる、とするけれど、それでは犯罪は誘発される、とジェイコブズが唱えた。それでは入りにくさと見えやすさが両立できない。 この他にも、ビッグデータが犯罪予測の新たな地平を築いたりとか、犯罪遺伝子の可能性を考えたりと、とにかく人を見たら泥棒と思う要素が満載である。 で、全部対策していてそれでもなお被害に遭ったら諦めるしかない、けど対策してなかったら、諦めきれないんじゃないの、と著者は語る。 刑法犯は減っているが、あくまで認知件数であり、実際のところ治安が良くなっているかどうかはわからないし、いつどこで犯罪に巻き込まれるかわからない。常在戦場、でいられるか? ムリだよね、大抵。 こうして人は諦めきれない道を辿るのだろう。嫌だなあ。
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