トモグイ 双葉文庫

金沢伸明(著者)

• 販売会社／発売会社: 双葉社
• 発売年月日: 2013/09/13
• JAN: 9784575516128

商品レビュー

2017/04/10

直球勝負のような描写。
赤いものは赤と、黒いものは黒と。
わかりやすいと言えばわかりやすい。
もっと深く、もっと奥行きがある描写のほうが好みだけれど、「読書慣れ」していない人にとっては読みやすく手に取りやすい物語だとは思う。

歪んだ正義感、稚拙な思考回路、身勝手な論理。
社会や学校、大人たちは舐めきっているやっかいな存在。
彼らには決定的に想像力が欠けている。
人は弱いものだ。
壊れていくときは、驚くほどに簡単にもろく崩れていく。
このもろさに付け込む人間が賢いかと言えば、それは違うような気がする。
賢いのではない。ずる賢いだけだ。
そして、ずるをした分は、必ずどこかでそのツケを支払うハメになる。
結局のところ、ずる賢い人間は愚かなだけだ。
ラスボスともいえる人物。
中盤あたりで見当がついてしまうところがもったいない。
伏線をもう少し上手く、物語が展開していく中でさりげなく張ってほしかったような･･･気がする。

2016/02/01

担任の先生を陥れようとする生徒達
なにになぜか生徒の方にも被害が・・・　というお話し

う～ん、この人の小説って（他には王様ゲームしか知らないけど）心理描写とか浅いんだよね
憎悪とか愛とかを組み込むのは熱いものを触ったら手を引っ込めるのと同じようなものって内容が本文でもあったけど、将にそれ
ちょっと自虐してるのかな？とも思ったけど、そんな意図はないだろうね

何というか、今将に自分に危機が迫っている、または恐怖に陥っている人の逼迫さが感じられないんだよね

発想は面白いんだけど、最後のちょっと良いようにまとめました感が気に入らない
もっと後味悪くてもいいんじゃないかなぁ

2015/01/14

すぐに読めた。 ちょっと幼稚かな。 人が死んでいるのにｸﾗｽの中だけで話が進んでいろんな所に矛盾があるような。 なぜ其処に至ったかが薄い。