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わたしだって看取れる
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ベストセラーズ |
発売年月日 | 2013/08/19 |
JAN | 9784584135150 |
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わたしだって看取れる
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ひさしぶりに徳永進の本を読む。「家でも、ホスピスでも、病院でもいい それぞれのお別れ83」という内容。第4章「死にむかうときのからだ」を読みながら、父が死にむかっていた時間を思い出す。第5章「それぞれの後悔」を読みながら、私自身の後悔のことを思う。 ▼死を前にしていないときも、...
ひさしぶりに徳永進の本を読む。「家でも、ホスピスでも、病院でもいい それぞれのお別れ83」という内容。第4章「死にむかうときのからだ」を読みながら、父が死にむかっていた時間を思い出す。第5章「それぞれの後悔」を読みながら、私自身の後悔のことを思う。 ▼死を前にしていないときも、「こっちじゃなく、やっぱりあっちを買っとけば良かった」みたいな後悔を人々は繰り返し、日常を送る。暮らしと後悔は引き離せない。傷の深み、傷つく持続時間などが同じとは言えないが、死という、非日常とも言えるし日常とも言えるもの。そんな死を前に、人々が後悔なしで過ごせることは不可能だろうと思う。それでいい。後悔って悪いものではない。避けたいが避けにくく、避けられないもの。人々は、そんな後悔とともに生きていくもの、そう思い直してみたい気がする。(p.201、第5章「それぞれの後悔」) 12月は母と父の誕生日があって、(生きていたら…)と死んだ親の歳をつい数える。 ▼後悔のない死別などないし、後悔のない人生もないと思う。人間の支配の及ぶところに人生は留まらない。思いがけないこと、わからないことに、人生は包まれる。(p.213、第6章「死別のあと」) ぽっかり空いた穴は埋まらなくても、やがて草が生えたり、石が落ちてきたり、少しずつ変わっていくのだろう。 (2018/12/6了)
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人が死ぬ時、患者本人とその家族の身体的、心情的変化が包み隠さず書かれていた。まさにそこが知りたい部分だったのでこの本を手にしたのだけど、実際に読んでみると結構辛かった。先が見えてしまうことの怖さや家族として何もできない無力感、死にゆく人の孤独さや絶望などにどんどん気分が沈んでしま...
人が死ぬ時、患者本人とその家族の身体的、心情的変化が包み隠さず書かれていた。まさにそこが知りたい部分だったのでこの本を手にしたのだけど、実際に読んでみると結構辛かった。先が見えてしまうことの怖さや家族として何もできない無力感、死にゆく人の孤独さや絶望などにどんどん気分が沈んでしまう。どうして人の生の終わりにこんな過酷なものが残されているのかと、やはり医療だけでは到底説明も納得もできないものなのか。著者は死は怖れるものではないというような観点だけど僕はまだその境地には至っていないようだ。
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