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海賊女王(上)
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海賊女王(上)

皆川博子(著者)

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海賊女王(上)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2013/08/23
JAN 9784334928926

海賊女王(上)

¥825

商品レビュー

3.9

27件のお客様レビュー

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2023/08/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

先日はじめて皆川博子を知り、その直後に読んだ、栩木伸明さんのアイルランド本にこの本についての言及があったので読んでみた。 皆川さんの文、まだあまり慣れないのだけど、ケレン味や飾り気がなくて読みやすい。 あまりに話がスパスパ進むのでちょっと驚く。 感情についての説明はさらっとしていて、情緒にうったえすぎたりせず、読者に思いを増加させるスペース(溜め)もないので、おおごとが起こるけど、なんだか冷静に読めるタイプの書き方。 本書はアイルランドに実在した海賊の女首領と、エリザベス女王との対決の話。2人は奇しくも同じ年齢。 上巻は海賊女王のグローニャが少女のころから始まる。 謎の経緯で従者になったアラン青年の目を通して描かれる。 なんか青年誌のマンガを小説にしたようなかんじ。 とにかく登場人物が多くて、ストーリーもこまかいので、必死についていくしかない。 こまかく、長く、ドラマもりもりで、大河ドラマのようでもある。 とはいえ、上巻の中盤まではけっこう退屈で読み進むのがきつかったが、だんだん面白くなってきた。 以下は上巻を読み終わった時点での感想&ネタバレですが、 まず、弟の存在。 上巻の中盤でアッサリ死んでいるとわかって驚く。 その状況は確かに可哀想なんだけど、死体もないし、本当に死んでるのかな。最後の最後に敵として出てくるような展開を期待してしまった。 下巻に期待。 ハードカバーの505ページ。これ名前間違ってないか。 クールミーンじゃなくて、ガルでしょ。 クールミーンはオウエンを護衛して帰っていったから、ここにいないんじゃないの。 役に立つようで立たない男、うまく書くなあと笑った。 この作品でいえばブローナン。 オシーンが私のアイドル。 たぶんスキンヘッドのイカついオッサンなのだけど、頼りになるし、頭もいい。下巻で彼が死んだらすごく辛いと思う。 しかし、オシーンもアランも、オシーンの娘も、グローニャの結婚に従って住む場所も移動してずっとそこにいるんだなー。大変だ。当たり前といえばそうだけど、主従関係はけっこう縛りが大きい。 特にオシーンの娘は故郷とも、主人とも父親とも離れて、1人、乳母業のために他国に残るのがかわいそう。 彼女が自分の人生を諦めて乳母をやることになる、と明言されているのがまだしも救いだが。 グローニャもまた、妊娠や出産を抱えつつのハードな海賊業、好きでもない夫を一応たてて、姑と侍女に育児は任せっきりなのでその負い目も常に抱えている。 こんな時代にも、こんなパワフルな女性でも、やはり女性であることで面倒がいっぱいあって心底泣けてくる。はあー。 下巻のラストには、グローニャのブローナンへの態度が完全に昔の男(うざい)になっていて笑った。 ハウのやってることは、アンパンマンに新キャラが出たときのバイキンマンを彷彿とさせるし。 ところで、皆川さん、主従萌えが強すぎんか。

Posted by ブクログ

2021/06/08

「海賊女王」という字面だけ見て、思わず別のSF作品の二人を思い出してしまったけれど、本の厚さから読み応えを期待する。  上巻を読み終えて一番気になった登場人物がロバート・セシルという、初代ソールズベリー伯の生涯のほうが気になってから物語が始まったので、なんだか申し訳ない。  面白...

「海賊女王」という字面だけ見て、思わず別のSF作品の二人を思い出してしまったけれど、本の厚さから読み応えを期待する。  上巻を読み終えて一番気になった登場人物がロバート・セシルという、初代ソールズベリー伯の生涯のほうが気になってから物語が始まったので、なんだか申し訳ない。  面白いは面白い。

Posted by ブクログ

2019/07/31

アイルランドの海賊女王グラニュエル・オマリーのお話。 彼女の従者アラン・ジョスリンからみた彼女のお話かな。 小さなお転婆少女グローニャが、魅力的な海賊女王になっていく。 初めのほうはイングランド女王エリザベスのお話。 下巻では二人が会うのかどうなるのか…。 最近将国のアルタイル...

アイルランドの海賊女王グラニュエル・オマリーのお話。 彼女の従者アラン・ジョスリンからみた彼女のお話かな。 小さなお転婆少女グローニャが、魅力的な海賊女王になっていく。 初めのほうはイングランド女王エリザベスのお話。 下巻では二人が会うのかどうなるのか…。 最近将国のアルタイルにはまっているからか、グローニャがニキちゃんのイメージ。

Posted by ブクログ

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