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100年の価値をデザインする 「本物のクリエイティブ力」をどう磨くか PHPビジネス新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2013/08/19 |
JAN | 9784569809526 |
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100年の価値をデザインする
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商品レビュー
4.3
8件のお客様レビュー
『100年の価値をデザインする』 世界的デザイナーが様々な視点から日本の問題を取り上げ、解決策を提示している。 印象に残ったのは以下4点。 p58・59 議論をできない人はデザインができない。 絵を描く前に言葉でコンセプトを決めて、それから絵を描きなさい。 p90 喧嘩をして...
『100年の価値をデザインする』 世界的デザイナーが様々な視点から日本の問題を取り上げ、解決策を提示している。 印象に残ったのは以下4点。 p58・59 議論をできない人はデザインができない。 絵を描く前に言葉でコンセプトを決めて、それから絵を描きなさい。 p90 喧嘩をしてどういう結果になることを望むのか、そのビジョンも見込みもないままに、日本人はいきなり喧嘩を始めてしまい、落とし所を見つけられずに変な方向に議論が曲がっていってしまう。 p187・188 メーカーが利益を上げられるのはニーズ商品ではなくワンツ商品だ。 今、日本の国産製品にあなたが身悶えするほど欲しい物があるだろうか。 p213 欧米の町並みは、多くの日本人が憧れてカメラを向けるが、その景観を維持するためにどれほど個人の権利が制限されているかを想像する人は少ない。 本書を読んで、日本人は察する事が得意でも言葉に疎い種の人であること、保守的になるがあまりにワンツに対応できないことが欠点であることを学んだ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
「モダン、シンプル、タイムレス」 5年かけてつくり、10年売り続けるためには複雑ではもたない。 たくさんの中から選ぶからいいものが出てくる。 「言葉でデザインする」 言葉は考えを具現化する。 言葉によるコンセプトを具現化する視覚的なものが追従する。 「ハレとケのデザイン」 日本にはケのデザインがない。 よそ行きの服装はいいが、普段着はダサくなる。 その矛盾に気がつけば、日本全体のデザイン力が高まる。 「問題は単なる変化に過ぎない」 いまは、新しい産業革命と捕らえるべき。 「ブランド化の極意」 成功しているブランドは、具体的なライフスタイル全体を提案して訴求している。 「自分のつくっているものを使いなさい」 現在危機にあるのはフェラーリ。設計者たちはフェラーリに乗っていない。 圧倒的にお客さんのほうが情報量が多い。 カーディーラーはコーディネイターとして「ものを語るな」と指示されている。 この閉鎖的状況を打破しないと日本は沈んでしまう。 「片っ端から疑う」 クリエイティブになるための第一歩は疑うこと。 真似は借り物の文化。マネではなく、盗み、自分のものにする。
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競争の激しいデザインの世界において第一線で活躍する著者による、建設的な日本人論、日本社会論。 デザインは言葉から生み出すと述べているだけあり、言葉遣いがうまく非常に簡潔で読みやすい。 そして何より自らの体験、実感をもとにした、日本人や日本社会への洞察、指摘が極めて的確であると感...
競争の激しいデザインの世界において第一線で活躍する著者による、建設的な日本人論、日本社会論。 デザインは言葉から生み出すと述べているだけあり、言葉遣いがうまく非常に簡潔で読みやすい。 そして何より自らの体験、実感をもとにした、日本人や日本社会への洞察、指摘が極めて的確であると感じた。 一例を挙げれば、日本は高度成長時代から「たくさん作ることはいいことだ」と思い続けてきており、現在もそこから脱し切れず、中国や東南アジアと過酷なコスト競争を行っていると筆者は考えている。 それに対し、筆者は1台でも1万台でもなく200台作るもの(クルマ)を売れ、と指摘する。 1と1万というオールorナッシングな思想から脱し、高付加価値でありながら、コモディティ型の要素も持った商品の開発が有効だと考えているのだ。 まさに、日本がものづくりを活かして世界の競争の中で生き残って行くための道であると、自分も共感するところである。 また一方で、デザインに関連して「日本語の語彙を減らせ」との指摘は新しい発見であった。 自分は言葉を使って考えをまとめ、それを他者に伝えることが好きであり、また評価されることが多く意識している部分でもある。 しかし、語彙を減らそうと意識したことは無かった。 筆者の指摘は、英語やイタリア語がシンプルな言葉でコンセプトをズバッと伝えることに適しているのに対し、日本語はファジーな語彙が多く、言葉遊びになりがちであるということだ。 そこには日本人の論議力の不足も関係していると筆者は指摘するが、自分や周囲を見ても身に覚えがある。 まずは言葉遣いと論議力を自分の強みと出来るよう、努力して行きたいと思う。 筆者の指摘する日本人の強みの「個人力」を高め、弱みの「団体力」を克服したホワイトカラーを目指して行く。
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