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ひるがお(二) エンジェルC
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ひるがお(二) エンジェルC

艶々(著者)

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ひるがお(二) エンジェルC

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 エンジェル出版
発売年月日 2013/08/17
JAN 9784873065205

ひるがお(二)

¥495

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2013/08/21

変わらぬ中に蠢く変わった世界

小さな街で繰り広げられる淫靡で退廃的に乱れた男女の愛欲の世界をなんでまた小学生の目を通して見せているのかと前巻では思ったものだが、これが意味を成してくる第2巻である。7年の時を経て、青年となって帰郷した主人公を待ち受ける、変わらぬ中に漂い蠢く新たな愛欲の世界は時に切ない。 ...

小さな街で繰り広げられる淫靡で退廃的に乱れた男女の愛欲の世界をなんでまた小学生の目を通して見せているのかと前巻では思ったものだが、これが意味を成してくる第2巻である。7年の時を経て、青年となって帰郷した主人公を待ち受ける、変わらぬ中に漂い蠢く新たな愛欲の世界は時に切ない。 戻ってきて早々にかつての同級生の母と交わる手の早さはさすがと言えるのだが、この無邪気な図々しさが魅力でありながら、あとがきで作者が言う「天然で女をコマす」「やっぱりゲスなやつかもしれません」に表れる人としての未熟さにも繋がっており、もしかしたら今後に波紋を投げかける最初の一滴の役割を担っているのかもしれない主人公の再登場である。 前半の官能面を一手に引き受けた同級生の母だが、冷めきった夫との間に生じたココロとカラダの隙間を存分に埋めてもらい、オンナの悦びを取り戻してもいるのだが、許されぬ束の間の関係であることもまた承知しているような、決して手放しでは喜べないような、そんな複雑な心境と憂いもまた漂わせている。かつての仲居さんは女将へと昇進し、そして母である女将もまた大女将へと変わっている中で、一見して何も変わらないように写る街並みとは異なる静かな変化が、オンナを半ば強制的に終わらせられた女達としてクロスオーバーしているようでもある。中盤では息子たる主人公が潔くも欲情を告げた母の存在には今後の含みもありそうだが、前巻のヒロイン達は総じて切ない立場にある。 では、何故切ない立場に追いやられているのか?そこには無情な新旧の交代があるからである。そして、誰にとっての新旧なのかをまざまざと見せつけられる場面は前巻の終盤を彷彿とさせる。呆れるほど変わらないモノの上に変化が成り立っているという、ある種の皮肉を見るようでもある。 もっと陰湿な重さを持った作風になるかと思えば、あっけらかんと言うか、まぁ、ノーテンキな主人公の性格が良い意味でブレーキをかけているようで、むしろ、台詞や独白の端々に散りばめられた布石が次第に集まり、最後に正体を現す展開の面白さを見ることができた。 果てても達しても尽きず、延々と繰り返しては翌朝を迎えるような官能描写の淫猥さは相変わらずの艶々印と言えるいやらしさでもあるのだが、タッチが少々簡潔になってきている最近の画風が濃厚さをややスポイルしているようでもあり、物足りなくは無いのだが勿体ないように思えてならない。

DSK

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