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日本中枢の崩壊 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2013/08/09 |
JAN | 9784062776110 |
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日本中枢の崩壊
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商品レビュー
5
2件のお客様レビュー
本書は当時経産省の現役幹部であった筆者が「日本の裏支配者が誰か教えよう」というコンセプトの下、実名で永田町や霞ヶ関の裏事情を告発したものでございます。筆者の勇気ある行為があるからこそ、本書があります。 本書はかねてから気になっておりましたが、ずっと読むのが遅れてしまいました。...
本書は当時経産省の現役幹部であった筆者が「日本の裏支配者が誰か教えよう」というコンセプトの下、実名で永田町や霞ヶ関の裏事情を告発したものでございます。筆者の勇気ある行為があるからこそ、本書があります。 本書はかねてから気になっておりましたが、ずっと読むのが遅れてしまいました。この本を筆者が書いたのは、まだ官職には追いやられていたとはいえ、経済産業省に籍があったころだと聞いているので、よくもまぁここまでのことを実名で書くことが出来たものだなと、改めて筆者の『勇気』に敬服の念を禁じえませんでした。 しかし『一粒の麦』のたとえではありませんが、筆者がこの本を上梓し、経済産業省を追われたからこそ、我々一般国民が霞ヶ関や永田町の『奥の院』で一体どういうやり取りが行われ、どういった思考回路の人間が日本というこの国を動かしているかということが本当によくわかりました。 霞ヶ関の文化では筆者のように『改革』を唱える官僚は本当に『異分子』だったのでしょう。前半から中盤に当たる自らの官僚人生を振り返っている箇所からは、自分の仕事に対する『信念』と経済産業省の『省益』や上司と対立する姿に筆者のような『苦悩』を抱えている人間がどこの組織でもいるのではと思いますが、日本国家の中枢の出来事であるだけに、『病理』の深さを感じました。 さらに、『3・11』の直後とそれ以後、内向きを極め、永田町と霞ヶ関の『綱引き』が繰り広げられ、自らの唱える『改革論』が所属する組織を攻撃し、最終的には『恫喝』までされてしまうというくだりを読んでいると、言葉もなくなってしまいました。 そして消費税増税に関する財務省とその『尖兵』である国税庁とをめぐる彼らの『内在的論理』を解説したくだりは、『今』をめぐる話だと思いますので、そこだけはよく読んでいただければと思います。これだけのひとが組織を出て行かざるを得ないところまで追いやられるのはなんとも不憫でなりませんが、逆を言えばそうであったからこそ、われわれが本書を読むことができると言うことに、なんとも皮肉めいたものを感じます。
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2013/8/10 Amazonより届く。 2013/10/23〜11/5 最初に単行本が発売された際に非常に話題になった本書。文庫化されてようやく読むことができた。著者の古賀さんについては,残った官僚サイドからは文句も聞こえてくるが,基本,自分達の利益誘導しか考えない官僚が...
2013/8/10 Amazonより届く。 2013/10/23〜11/5 最初に単行本が発売された際に非常に話題になった本書。文庫化されてようやく読むことができた。著者の古賀さんについては,残った官僚サイドからは文句も聞こえてくるが,基本,自分達の利益誘導しか考えない官僚が多いのは事実であろう。まあ,受験戦争を勝ち抜いて日本で一種試験に合格した日本で一番アタマの良い人たちが全力でアタマの悪い我々をだまくらかそうとしているのだから,こういう内部告発のような形でしか知り得ないことというのは沢山あるのだろうな。 古賀氏が公務員を辞めてからかなり経つが,本書を読み終えた11月5日,安倍政権から幹部職員人事を官邸主導で行えるようにする公務員改革法案が国会に提出されることになる,というニュースをみた。法案の中身については詳しく調べていないが,少なくとも国家公務員が国民を見て仕事をするような制度になってくれることを願うのみである。 そういう意味でも古賀氏にはこれからもどんどん公務員の内部について発言していって欲しい。
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