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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2013/07/26 |
JAN | 9784103622086 |
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商品レビュー
3.6
41件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
おもしろかったー!!高校生とか大学生の頃、伊坂幸太郎さんの作品を読んで最後の最後で小さくスカッとするあの感じ、久しぶりに思い出した気がする。読めば読むほど虜になっていく、島田さんよ。 主人公は40代の銀行員。裏取引で悪い奴らに流れそうになっていた20億円余りを勝手に慈善団体に全額寄付し、バレると家族もろとも殺されかねないからと誰にも何も言わずたった一人で「離脱」する。ところでこの「離脱」というワードが本当に秀逸。罪を犯した人間が行方をくらますことを表現するなら「逃亡」とか「失踪」とか「潜伏」とかいろんな言い方があるのに、その中であえての「離脱」を選んだという島田さんのセンスがわたしはすごく好きです。「離脱」前に用意しておいた軍資金はすぐに底をつき、小銭をやりくりする日々を経て、最終的に一文なしのホームレスとして過酷な日々を送ることに。警察の目を盗んでインターネットで家族に秘密のメッセージを送ったり、先輩ホームレスに助けてもらったり、親父狩りに遭ったり、裕福な認知症の未亡人と謎の同居をしたり、娘の親友ですと言って近寄ってきた女にまんまと騙されたり。お金も身体も精神も常にギリギリの状態で、それでもなお彼は自分が信じた正義を貫く。 作者の島田さんは昔から登山が趣味で、子どもの頃は仲の良い友達と延々と森を探索するのが好きだったそう。この主人公が一文無しになった後の徹底的なサバイバル術は、島田さんの実際の経験に裏打ちされたものなのかも。 「離脱」直後とか、競馬やUFOキャッチャーのくだりとか、ただでさえ金欠なのにそのお金の使い方はないでしょと思いそうにもなったけれど、でもどんな極限状態にあってもそういう遊び心というか「抜け」みたいなものを自分に許したからこそ「離脱」を長く続けられたのかもと思う。なんかこれを読み込めばとりあえず自分にも数ヶ月くらいの「離脱」ならやってやれないことはないかも、という妙に前向きな気持ちになれる本だった。いや無理か。せめて自分が男だったらなぁ。
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背任の容疑をかけられ、失踪した銀行員が、ホームレスの体験をしながら生き延び、最後は助かる設定だが、その間の心情の変化が興味深い。 人間は自己の生きる力を大切にすべき。
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※このレビューにはネタバレを含みます
これを言ってしまってはお終いだとは思うが、銀行の不正が許せなかったなら 内部告発などの順当な手段では駄目だったのだろうか。 突然一家の大黒柱が疾走し、容疑者扱いで勤務先にも警察にも扱われ 妻子は辛い立場に置かれるわけだが、 張本人は高級ホテルに泊まったり風俗を利用したりと呑気に散財しており 妻の立場を考えると倫理的にもどうかと思う。 逃亡してホームレスになりながら切り抜けている割には緊迫感がなく、 節約に努めたつもり、と言われても疑問。 地の文も一人称ではないのにゲットなど言葉遣いに違和感があった。
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