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靖国問題の原点
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本評論社 |
発売年月日 | 2013/07/16 |
JAN | 9784535586543 |
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靖国問題の原点
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この本は靖国問題を論じた本の中ではかなりしっかり書いてある方で靖国神社が生まれた歴史的背景からはじめて、現代の靖国問題が生じた源流をGHQの統治下の宗教政策にあるとし、GHQの靖国神社処理の甘さが後に響いているとしている。この本の対象とする読者を考えるに、いわゆる「反靖国派」の人...
この本は靖国問題を論じた本の中ではかなりしっかり書いてある方で靖国神社が生まれた歴史的背景からはじめて、現代の靖国問題が生じた源流をGHQの統治下の宗教政策にあるとし、GHQの靖国神社処理の甘さが後に響いているとしている。この本の対象とする読者を考えるに、いわゆる「反靖国派」の人たちに向けて書かれた、あるいは、一般的な日本人に向けて書かれたもので、「靖国派」に対する反論の書ではない。「靖国派」に対しては、靖国神社が戦前のような国家主義を奉じていることの問題点の指摘が若干甘い(し、おそらくそこまで論じたらページが倍以上になる可能性が高い。全くしてないわけではないのだが)。 神道は宗教か?靖国神社への参拝は儀礼で許されるのか?公務で亡くなった人を国が追悼するのはいけないことなのか?こうした問題を投げかけながら、著者はバランスをとりながら、靖国問題というゴルディアスの結び目を解きほぐしていく。互いに右翼だ、左翼だとレッテル貼りをするのではなく、争点を一つ一つ詳らかにすることによって、国民が靖国神社について議論する際の土台作りをしようとする点は実に素晴らしい。「反靖国派」は表面的には靖国は宗教としているが、本音は靖国の教義は宗教どころか政治的だと思っている。一方、「靖国派」は表面的には儀礼だとしているが、本音では日本人ならばだれでも従うべき宗教と思っている。ここに大きなねじれが生じている。全ては靖国にかんする訴訟で勝つために戦略上本音を言えないのである。宗教と日本型社会の分析については山本七平の日本教を彷彿とさせ、面白い。
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高知大学OPAC⇒ http://opac.iic.kochi-u.ac.jp/webopac/ctlsrh.do?isbn_issn=4535586543
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