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憲法は誰のもの? 自民党改憲案の検証 岩波ブックレット878
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2013/07/08 |
JAN | 9784002708782 |
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憲法は誰のもの?
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商品レビュー
5
2件のお客様レビュー
うーん。わかりやすいし、60頁ほどなので、じっくり読んでも2〜3時間ほどで終わります。改正草案と現行憲法の対照表など読んでる時間がない人は、特にオススメです。 私はこの年末年始にでも、じっくり対照表。自民が出している改正草案のQ&Aを読んでみたいと思うようになりました。
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「伊藤真」といえば、法曹界を志す者(あるいは志した者)であれば一度は耳にしたことがある名前だろう。弁護士であり、かの有名な「伊藤塾」の塾長である、あの「伊藤真」である。 本書は、「立憲主義」の立場をとりながら、自民党の「日本国憲法改正草案」に対して、伊藤氏が多角的に批判を加える...
「伊藤真」といえば、法曹界を志す者(あるいは志した者)であれば一度は耳にしたことがある名前だろう。弁護士であり、かの有名な「伊藤塾」の塾長である、あの「伊藤真」である。 本書は、「立憲主義」の立場をとりながら、自民党の「日本国憲法改正草案」に対して、伊藤氏が多角的に批判を加えるものである。 憲法は主権者である国民が、権力機構である政府に対して、その権力の及ぶ範囲を制限するものである。憲法は、法律とは違い、国民が権力の側に命令をするものである。権力とは、放っておけば暴走をするものであり、憲法は、その暴走する狂犬(ホッボズの比喩を引けば「リヴァイアサン=怪物」)をおさえこむためにつける鎖のようなもの。このような憲法の大原則は、法学素人の私でも知っている近代立憲主義の大原則である。少なくともこうしたことは、法学徒や司法試験を受験するものにとっては常識であるし、大学で「日本国憲法」を履修した者(教職課程では必修)も知っていなければならないものだろう。 そうした「立憲主義」の「そもそも論」を展開しながら、「日本国憲法改正草案」を批判するところに好感をもてたし、批判の論拠も一貫して立憲主義に依拠しているため、筋が通っていて、また理に適っていてわかりやすい。司法試験講座の名講師だけあって、というよりさすが弁護士だけあって、解説も理路整然としている。この本を読んで自民党の「日本国憲法改正草案」がいかに「立憲主義」という憲法の大原則から逸れているものか、いかに「平和主義」や「人権尊重」の立場から遠のいたものであるかが理解できた。 ここ10年ぐらい、憲法改正は政界、言論界などで何度も熱い議論が重ねられている。こういう時代的文脈の中にあって、いつ国民投票が行われてもおかしくない状況下なので、いざと言う時に自分の意志を明確に示せるよう、こういう話題についてはしっかりアンテナを張っていたい。(にしても、憲法起草委員会の事務局長で、東大法学部卒の某議員が「立憲主義」の原則に無知であることには驚いた。)
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