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子どもたちはいつ日本語を学ぶのか 複数言語環境を生きる子どもへの教育 日本語教育学の新潮流5
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ココ出版 |
発売年月日 | 2013/03/01 |
JAN | 9784904595343 |
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子どもたちはいつ日本語を学ぶのか
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母語が日本語でない子どもが親の都合などで日本に来た場合、学校生活をやっていくためには特に言葉の面で支援が必要だったりする。この本は、オーストラリアから9歳の時に来日した女児の支援活動と、同様に小学生の頃に日本に来た子ども数人のインタビューからわかることがまとめられている。 印...
母語が日本語でない子どもが親の都合などで日本に来た場合、学校生活をやっていくためには特に言葉の面で支援が必要だったりする。この本は、オーストラリアから9歳の時に来日した女児の支援活動と、同様に小学生の頃に日本に来た子ども数人のインタビューからわかることがまとめられている。 印象的なのは、子どもにとって「意味のある学び」とは、やはり人とのかかわりのなかで生まれるものであるということだ。教科学習のために日本語を学びたいと思わなくても、友達の言っていることがわかりたい、友達に自分の思いを伝えたい、という気持ちが日本語学習への意欲につながっていく。手紙絵本プロジェクトは面白い取組だと思った。「こんにちはおてがみです」は一度読んでみたい。 教育実践をするにも研究の裏付けは役にたつだろうけれど、現場では結局、子どもの様子をみて柔軟に対応することが一番大事なんだよな、と思ったりもした。 インタビュー部分に関してはライフヒストリーの手法を用いたとのことだけど、それが生かされているのかどうかはよくわからなかった。 ただ、学齢期の言語環境というのはその人の後の人生にもかなり影響を与えることは確かだという気がする。 私自身がバイリンガルの人に関して行なったインタビューでも、4歳以前の言語環境はその後の環境が変われば簡単に失われてしまう、という例があった。子どもがどの年齢でどういう言語能力を持っていたか、その後どうなったか、という研究が積み重ねられれば、もっとわかってくることがあると思う。 もちろん、子どもの生活とその後の人生を豊かなものにすることが一番大事にされるべきことだとは思う。
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