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日本銀行 ちくま新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2013/07/10 |
JAN | 9784480067272 |
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商品レビュー
3.8
11件のお客様レビュー
当時は初版が出てすぐの頃だったが、大学の図書館でこの本を見つけ一度読んでおり、今回約8年越しに改めて読み直してみた。自分が随分長く経済や企業活動に興味を持っているものだと気づいた。集中して目を通したのは7,8章のデフレ脱却の話。ここ最近読んだ本の主張は、デフレ脱却の道は緊縮財政で...
当時は初版が出てすぐの頃だったが、大学の図書館でこの本を見つけ一度読んでおり、今回約8年越しに改めて読み直してみた。自分が随分長く経済や企業活動に興味を持っているものだと気づいた。集中して目を通したのは7,8章のデフレ脱却の話。ここ最近読んだ本の主張は、デフレ脱却の道は緊縮財政ではなく、積極的な量的緩和(財政出動)の継続であることで一致していたが、本書では、中央銀行の限界を指摘。中央銀行による国債の購入(通貨量の増加)それ自体が財・サービスの購入に結びつかないことを読者に認識させ、波及経路をどこに求めるかというところまで検討している。日本におけるデフレの長期化については、ある知識人の、「中央銀行(日本銀行)が無責任な中央銀行であることを人々に確信させることが必要(インフレ期待を持たせる)」という主張を紹介し、それに対する日本銀行の対応が量的・質的量的緩和であるが、それが最適解になっていないと考察。日本の供給超過の背景には、人口高齢化などといった「漠然とした不安」が背景にあり、本書のベビーシッターのクーポンの話で厳冬で誰も外出したくない状況と例えられている。筆者が考える波及効果は、「持続性のある魅力的なイベントの創出(需要創出型のイノベーション)」としており、ここまでの本書の流れからは意外な回答だった。道を整備するなどといった政府が企画できる公共事業では、単発で持続性がないと評価している。どんな状況であれば魅力的なイベントが生まれやすい世の中になるのか、次の勉強のテーマが決まった。
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【由来】 ・図書館の新書アラート 【期待したもの】 ・日本銀行のこと、何も知らないので基礎知識ぐらいは、と思って。 【要約】 ・ 【ノート】 ・
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[円の守護神]日本経済・金融において欠かせない存在でありながら、その歴史や業務についてはあまり広く知られていない日本銀行。一般的に中央銀行とは何かという議論から始まり、近年のアベノミクスに関する議論まで、日本銀行とそれを取り巻く事象を広く取り上げた作品です。著者は、自身も日本銀行...
[円の守護神]日本経済・金融において欠かせない存在でありながら、その歴史や業務についてはあまり広く知られていない日本銀行。一般的に中央銀行とは何かという議論から始まり、近年のアベノミクスに関する議論まで、日本銀行とそれを取り巻く事象を広く取り上げた作品です。著者は、自身も日本銀行へ入行した経歴を持つ翁邦雄。 昨今ではデフレ脱却の先導役としても大きな注目を集めている日本銀行ですが、実際に何をやっている組織なのかわからないという、初歩の初歩を知りたい方が手にするには本当にオススメの一冊。専門的になりすぎる(おそらくは)一歩手前で止めてくれているので、無理なく読み通すことができます。また、「日銀トリビア」的な情報も各所に散りばめられており、それがまた読書中に困難を覚えない一助になっているかと。 個人的に興味深かったのは、各国の中央銀行の歴史を比較した上で、その国や銀行が経験したトラウマが大きく中央銀行の政策決定に影響を与えているという点と、日本が非伝統的な金融政策を含め、世界各国と比較しても多くの実験的な政策をこれまで実施してきたという点。また、日本銀行はそもそもどういう役割を果たすべきかという根本的な点に筆を進めてくれたところに好感が持てました。 〜金融政策は万能薬ではない。高まる期待に対し中央銀行がどう折り合いをつけるか。そこに中央銀行の悩みがある。〜 網羅的かつわかりやすい解説書として☆5つ
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