夜明け前(文庫版) まんがで読破

バラエティ・アートワークス(著者), 島崎藤村

• 販売会社／発売会社: イースト・プレス
• 発売年月日: 2012/11/30
• JAN: 9784781608518

商品レビュー

2024/07/27

日本政治思想史を学んでいるので、もう少し詳しく知りたいと思い選んだ本。江戸後期から明治までの出来事が沢山あるので漫画の方が理解しやすいかなと読んだけど、細かい描写も望むなら小説の方がよかったかな。昔、受験のためにタイトルだけ覚えたけれど（覚えさせられた）日本史の教材にして欲しかった。

2015/05/04

俺たちの理想はどこへ?

王政復古を機に近代化の道を歩み始めた日本。
明治維新によって武家社会の旧習はことごとく破壊された。

武家や役人の横行に苦しむ街道の姿を見てきた半蔵は、儒仏伝来以前の古典文化の再興に日本の夜明けを見いだし、明治という新時代に望みを託すが……。
幕末から明治にかけての激動の中にあった人々の生き様を描いた長編小説を漫画化。

島崎藤村の実の父親（半蔵）が主人公で、子供の藤村自身も一部に登場します。

幕末から明治維新の前後の日本の様子を「半蔵」の身辺から見た壮大な時代小説です。
中山道を中心にした数々の通行模様から当時の日本全体の話題が盛り込まれています。

黒船来航、和宮の御通行、参勤交代の廃止、生麦事件、安政の大獄、等々、歴史事実が
多く書き込まれています。
半蔵の国学への専心、代々の馬込宿場の衰退、半蔵の乱心と話しが進んでゆきます。

小説全体として、明治維新の社会の混乱が大きなテーマで、個人の半蔵の身辺も
其の影響を多く受けて混乱している内容です。