そうだったのか！税法条文の読み方

西村美智子, 中島礼子【著】

• 販売会社／発売会社: 中央経済社
• 発売年月日: 2013/06/06
• JAN: 9784502070204

商品レビュー

2024/01/05

とても参考になった。会計事務所員は必読といっておく。

「場合」と「とき」の使い分けとかは、そんなに重要じゃない。

実際の条文を例に、先輩が手取り足取り教えてくれるイメージ。税法条文を根拠に仕事をする人間が、条文の意味を取り違えることは即、"死"を意味する。

事務所ではここまで丁寧に教えてる余裕はないだろうから、自分で埋める必要あり。そんな状況の中、ここまで初心者向けに書かれた本は皆無であったといってよい。

2014/07/04

とにかく読むこと。　解説書→条文で確認
法人税法　163条まで　地方税法　760条
課税客体　所得，消費，資産（財産）
法律→政令→省令
編→章→節→款→目　法人税法の全体構成（１→５編）
a( b( c( )c )b )a 括弧書き，閉じていないものに注意
条文構成を俯瞰する→①原則②例外③申告要件④宥恕規定⑤特別な場合⑥政令委任
法人税申告書別表

等→何が含まれているのか？

精読　どんな場合→何は→どうする。

又は（大グループ）　若しくは（小グループ）

パラレルの例　又は→又は　たすき掛けもあり得る。→文脈による。

時→時点，時間的なもの　とき→場合，条件
者→人格を持つ主体，自然人，法人
物→有体物
もの→有体物でない抽象的な名詞や存在を表現する場合→ある特定の者，物をさらに限定

その他の→包括的例示→例示であり，もう一度全部政令で定める。
その他→並列的例示→政令にはその他より前の部分は列挙されない→本法を忘れずに。

みなし規定

小数点以下３位未満の端数があるとき，切り捨てる
0.1234→0.123
前　後→基準となる時点を含まない。
４月1日から２カ月以内→５月31日まで
月や年の途中　４月10日から２カ月以内→６月９日まで（応当日の前日）

経過する日→その期間を満了→応当日の前日
経過した日→その期間を満了する日の翌日→応当日

…の翌日から２カ月以内に→翌日は午前零時スタートなので初日算入

改正法　所得税，法人税，相続税，消費税等をまとめて改正

2013/10/07

この内容でよく一冊の本にまとめ上げたなと感心させられる書籍。著者の法人税法に対する深い理解と情熱を感じざるを得ない。一段高い税法マニアになりたいと思う方は一読あれ。