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素数たちの孤独 ハヤカワepi文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2013/06/07 |
| JAN | 9784151200748 |
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素数たちの孤独
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素数たちの孤独
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商品レビュー
3.7
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※このレビューにはネタバレを含みます
【読書会参加】2026年3月15日(日)都内某所 課題本:パオロ・ジョルダーノ「素数たちの孤独」 スキー中の事故で脚に癒せない傷を負ったアリーチェ。けた外れの数学の才能を持ちながら、孤独の殻に閉じこもるマッティア。この少女と少年の出会いは必然だった。 ---------- 1.双子素数という切なくも美しいモチーフ 本作を象徴する「双子素数」。11と13、569と571、3257と3259のように、間に一つの偶数を挟んで隣り合うものの、決して重なることのない素数のペアのことです。 近しくも触れ合わない…幼少期のトラウマを抱えた主人公アリーチェとマッティアは、まさにこの双子素数のような関係でした。 アリーチェはスキー事故で脚に障害を負い、拒食症を患う。(単なる痩せ願望ではなく、身体を思い通りにしたいという思念を感じるもの) マッティアは幼い頃に知的障害のある妹を公園に置き去りにし、失踪させてしまった罪悪感から自傷行為を繰り返しています。 この「1と自分自身でしか割り切れない」という定義は、他者を介入させられない二人の魂の在り方そのもの。孤独は欠陥ではなく、その人がその人であるための「素数的性質」であるというメッセージのように思えました。 2.ステレオタイプなイタリア人像の不在 「イタリアの小説」と聞くと、家族愛が深く、陽気でおしゃべりで、とにかく食べるのが大好き!というイメージを抱く方が多いかもしれません。しかし、本作では家族との関係がよろしくない。 アリーチェが食に関心を持てない(拒食症)ことからもわかるように、ステレオタイプな「イタリアらしさ」はほとんど感じられません。社会から疎外され、ひたすら内向的な若者たちの姿が描かれています。 そんな重い物語が、イタリア国内で200万部(日本の人口に換算すれば400万部クラスの特大ヒット)も売れたのはなぜか。読書会では、国や文化を問わず、現代人が本質的に抱えている普遍的な孤独感や「生きづらさ」を見事にすくい上げたからではないか、という意見が出ました。 陽気なイメージのある国の人々の中にも、口に出せない深い痛みが確実に存在するはず。それに多くの読者が共鳴したのかもしれません。 3.安易な大団円より自立というリアリズム 出版社キャッチコピーなど「痛切な恋愛小説」として紹介されることも多い本作ですが、いわゆるご都合主義の大団円や、甘いハッピーエンドは用意されていません。お互いに傷を舐め合って依存するのではなく、最終的に彼らは自分の「孤独」を引き受け、自分の足で生きていく道を選びます。 作中には「選択はいつもほんの数秒でなされるが、残りの時間、その報いを受けることになる」という印象的な言葉も。 それは決して絶望的な結末ではなく、ある種の「自立」を感じさせる静かな力強さがあります。無理に綺麗に終わらせないからこそ、ドキュメンタリーを見たようなリアルな余韻が心に長く残るのでしょうか。 4.まだまだ小ネタも語りたい ・理系作家ならではの独特すぎる比喩表現 キスは「陳腐なベクトルの連続」、人が手を振る動作は「ヘリコイド(螺旋面)の形を真似しているかのよう」、足が震えることを「非弾性的」。素粒子物理学の博士号を持つ著者らしく、作中には主人公マッティアの思考を通して、他の本では見ないような理系メタファーがたくさん登場しました。 ・普通じゃない絆の「タトゥー削り取り事件」 アリーチェはノリで入れてしまったタトゥーを激しく後悔し、それを消そうとします。その際、彼女が頼ったのがマッティアですが「自傷行為で体を傷つけることに慣れていそうだから」という思考が透けて見えてしまう。 一般的な青春小説ではありえない、不器用で歪んだ距離感がよく表れています。それを諭すマッティアの言葉もまた良かった。 ・アリーチェと写真 マッティアが数学を得意とし、一生をかけて打ち込むものとしているのに憧れがあったのかもしれない。アリーチェが「カメラを始めたい」と言い出したのはタトゥー同様の気まぐれに思えましたが、その後写真スタジオでの仕事につなげます。 わたしには実際に職業カメラマンの友人がいますが、結婚式写真などは「絶対に失敗できない」プレッシャーが非常に強く、機材運搬など体力を使うことも多いため、ストレスをためがちだとか。何年も続けていられるのは彼女のタフさが現れているかもしれません。
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まずタイトルがいいです。理系が大好きな素数ですよ。タイトル買いでした。 幼少期のスキー事故で足が不自由になり、拒食症の少女アリーチェと、ある過去の罪を背負い、自傷癖のある数学の天才少年マッティアの幼少期から大人になるまでの物語です。 マッティアが数学専攻なので、双子素数という...
まずタイトルがいいです。理系が大好きな素数ですよ。タイトル買いでした。 幼少期のスキー事故で足が不自由になり、拒食症の少女アリーチェと、ある過去の罪を背負い、自傷癖のある数学の天才少年マッティアの幼少期から大人になるまでの物語です。 マッティアが数学専攻なので、双子素数という話がでてきて、間に一つだけ偶数をはさむ素数のペアのことらしいですが、まるで主人公の二人のようでした。 二人を取り巻く周りの人たちも苦しんでいる素数たち。心理描写が美しい。分かり合えない苦悩を数学にかけてるのがおしゃれだなあと思います。 孤独な二人がお互いを必要としながらも、不器用な接し方しかできない、二重螺旋のように近づいたり離れたり、もどかしい話大好きです。
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高校時代に「孤独」「素数」が何故か自分の中にフィットしてタイトルだけ見て購入。 孤独を感じながらも不器用に生きて行く少年少女様子が書かれている。高校を卒業して大学に入っても孤独を感じていた時に読んでいた。読んでいると孤独でも別に良いじゃないか、孤独と向き合っていこうと思えた。「人...
高校時代に「孤独」「素数」が何故か自分の中にフィットしてタイトルだけ見て購入。 孤独を感じながらも不器用に生きて行く少年少女様子が書かれている。高校を卒業して大学に入っても孤独を感じていた時に読んでいた。読んでいると孤独でも別に良いじゃないか、孤独と向き合っていこうと思えた。「人は好きなものに偶然出会い、それにしがみついて人生を築いていく」というフレーズは、学生時代の孤独を感じながらも研究にしがみつく自分と重ねていた。
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