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銀河鉄道の彼方に
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2013/06/05 |
JAN | 9784087714364 |
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銀河鉄道の彼方に
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商品レビュー
3.6
12件のお客様レビュー
「仮説というものは、おかしなものでいいのだ。奇妙ではない仮説なんて、なんの役にも立たない。だから、優れた科学者ほど、途轍もなく奇妙な、想像もできないような仮説を立てることができるものなんだよ。」 「レベル9ではなく、それ以上の『秘密』のことをいうのさ」 「それ以上とは?」 「レ...
「仮説というものは、おかしなものでいいのだ。奇妙ではない仮説なんて、なんの役にも立たない。だから、優れた科学者ほど、途轍もなく奇妙な、想像もできないような仮説を立てることができるものなんだよ。」 「レベル9ではなく、それ以上の『秘密』のことをいうのさ」 「それ以上とは?」 「レベル11。つまり、そのプロジェクトが存在していることさえ『秘密』なんだ」 「それは、レベル10ということだろう?」 「きみたち科学者が『レベル10』と呼ぶ、存在が秘密にされているプロジェクトは、ほとんど『公には存在が秘密』であるにすぎない。そんなものは秘密と呼ぶに値しないのだ。」 「脊椎動物の四肢の端に数本に分かれた部分」 「筋肉が不随意に急激な収縮を起こす現象。収縮と弛緩を繰り返す間大性の場合と持続的に収縮する強直性の場合がある」 「カードを用いて行う遊戯」 「犯罪者の生命を絶つ刑罰」 「実際にとりおこなうこと。法律・裁判・処分などを具体化すること」 『「犯罪者の生命を絶つ刑罰」を、さらに「じしょ」でひいてみる。すると、この「ことば」は「『罪を犯した人』の『生物を、無生物ではなく生物として存在させる根源』の『存在を抹消させる』『罪を犯した人間に国家権力が科する制裁』」という「いみ」らしいのだが、けっきょくは、ただ「じしょ」でひく「ことば」がふえていくだけなのだ。』 「きみは、そう断定するんだね。なにか根拠があるのかい?」 「根拠があるから断定するのではない。理性がそう命じるから、何かを信じるわけじゃない。」 「よかった」 「なにが?」 「きみが、昨日と同じ人で」 「あたしも。もし起きて、違う人だったらイヤだなと思っていたの」 『そうだ。そういうことはしょっちゅうある。だから、わたしたちは、手をつないで眠るのかもしれない。どこかの知らない人が、手を繋いで眠ると、朝になっても同じ人が横にいることが多いと発見したのだ。』 「手を繋いだからじゃないと思うわ」 「そう?」 「その人のことを好きだからじゃないかな」 「なるほど」
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宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に関係のある部分もあるが、SFなのか哲学小説なのかといった感じでしょうか。 途中までは読者は「傍観者」ないしは「観察者」でいられると思いますが、後半は無理やり小説の世界に引きづり込まれます。文章を読んでいるだけなのに、主人公(だれが主人公だかわからないが...
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に関係のある部分もあるが、SFなのか哲学小説なのかといった感じでしょうか。 途中までは読者は「傍観者」ないしは「観察者」でいられると思いますが、後半は無理やり小説の世界に引きづり込まれます。文章を読んでいるだけなのに、主人公(だれが主人公だかわからないが)の感じたことを同時体験させられます。 その意味では成功していると思いますが、難解なテーマは消化不良を起こすかもしれません。 読み終わってすっきりはしませんでしたが、楽しめました。
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高橋源一郎が宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」にインスパイアされて生まれた小説。我々はどこからきてどこへ行くのか、その壮大な問いに小説の形で答えようとした。しかし、残念ながら未成熟。謎はさらに「彼方」ね遠ざかったようだ。
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