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婚約者のふたりの姉 危険な密会 フランス書院文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | フランス書院 |
発売年月日 | 2013/05/25 |
JAN | 9784829619315 |
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婚約者のふたりの姉
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婚約者のふたりの姉
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商品レビュー
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1件のお客様レビュー
顛末の元凶にして真の主人公は次姉
30歳の社会人主人公が職場の後輩と婚約して先方宅へ挨拶に訪れるところから始まる本作は、そこから既に波乱の始まりだったと言える。なかなかに面白味のある背景が盛り込まれており、婚約者の姉2人と出会ったことで引き起こされてしまった背徳の物語である。 【綾子】 32歳の長姉。控えめ...
30歳の社会人主人公が職場の後輩と婚約して先方宅へ挨拶に訪れるところから始まる本作は、そこから既に波乱の始まりだったと言える。なかなかに面白味のある背景が盛り込まれており、婚約者の姉2人と出会ったことで引き起こされてしまった背徳の物語である。 【綾子】 32歳の長姉。控えめでおっとりした性格。疎遠になった夫との夜の営みに不満を抱える人妻。 【真澄】 30歳の次姉。奔放で積極的な性格が全ての元凶となる本作の真の主人公。OL。 【由香里】26歳の末っ子にして婚約者。可愛らしい容姿で健気で一途ながら実質的には蚊帳の外。 由香里と愛を育む場面もあるが、本作はやはりタイトル通りに2人の姉をヒロインとする、許されぬ関係を描いた作品と言えよう。とりわけ真澄とは過去の因縁というか腐れ縁が背景にあることで、当初から秘密を共有する間柄となっており、この秘密を都合良く解釈し、あるいは盾にして所構わず主人公へ迫る積極さが大半を占める、少なくともそういった印象に写る展開となっている。ある意味では主人公より活躍(暗躍?)している真澄である。 この2人を以前から知っていた綾子が巻き込まれるように堕ちていくのが後半である。最近の主人公を怪しんで咎める場面があり、場合によっては修羅場と化すところを真澄に言いくるめられるように自ら秘めていた夫への満たされぬ想いを逆に暴かれてしまえば、後はあれよあれよという間に「同じ穴のムジナ」である。惜しむらくはデカ過ぎる真澄の存在感にやや霞んでしまったことか。夫への操と禁忌の狭間で揺れてもいるために終始受け身なのだが、エピローグでは唐突気味に淫らな積極さを見せていたので、この豹変に至るまでの心情の変化はもう少し描いた方がスムーズだったように感じた。 シチュエーションも豊富な官能描写は総じて申し分ない。そのため、どこにでも顔を出しては事態を掻き回す真澄(個人的には少しウザいと感じた)の存在が本作そのものの好みを分ける最大の要因となるのではなかろうか。
DSK