指導死 追いつめられ、死を選んだ七人の子どもたち。

大貫隆志【編著】

• 販売会社／発売会社: 高文研
• 発売年月日: 2013/05/23
• JAN: 9784874985137

商品レビュー

2019/01/15

指導死はいわゆる大人によるいじめであり，生徒同士のいじめよりタチが悪い．そして何より腹立たしいのは，起こった出来事に対して向き合わずに隠蔽してしまうこと！
ただ気になるのは，この本による７例は学校側に非があったのかもしれませんが，喫煙を咎められたとかカンニングとかは明らかに悪いことであり，ラグビー部のお子さんの話とはまた次元が違うと想う．指導死として一括りにするのはどうかとも感じた．

2014/01/16

指導ってむずかしい。結局は結果論だし。厳しいことが良いときもあれば、優しさが響くこともある。先生だって人間だし、いつも完璧ではいられない。けど、目の前の生徒に寄り添うことを忘れたときに、こういった悲しい結果を招いてしまうのかなと思った。
教育現場で成果主義いれるのやめれば、隠匿の動きは少しは減るのでは？

2013/09/14

　「指導死」という表題で手に｡「指導死とは、学校の生徒指導をきっかけに。あるいは原因とした子どもの自殺」とあり、全国的事例の一つに現在裁判中の地元高校生のも｡息つまる思いで読む｡同じ不幸を繰り返さないために、学校が、先生が何をどうすべきかが綴られる｡救われるものと救われないものとのあまりの落差の大きさに心痛い｡生徒を「指導する」影響力、その怖さを知る人でなければ教師とは言えない｡