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南無ロックンロール二十一部経
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南無ロックンロール二十一部経

古川日出男【著】

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南無ロックンロール二十一部経

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2013/05/15
JAN 9784309021874

南無ロックンロール二十一部経

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商品レビュー

4

7件のお客様レビュー

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2014/04/10

小説ではあるが、論理的かつ現実的な筋を備えた物語かと問えば、おそらくそうではなく、絵画で言うならばあたかも抽象画のような文学作品だ。 まさしく1つの"アート"であり、だから相対的な評価はとても難しい。 まるで音楽を聴くように日本語のリズムを楽しみながら読むのか...

小説ではあるが、論理的かつ現実的な筋を備えた物語かと問えば、おそらくそうではなく、絵画で言うならばあたかも抽象画のような文学作品だ。 まさしく1つの"アート"であり、だから相対的な評価はとても難しい。 まるで音楽を聴くように日本語のリズムを楽しみながら読むのか、そうでないのかという例えば同一読者の姿勢によっても、自ずと得るものは変わる。 古川日出男氏のこれまでの著作をどれだけ読んでいるかにも、それは拠ろう。 ただ、氏が言うように、これは"七部作"をさらに深化および分化させたリミックスであり、新たな"経典"の誕生である、それは間違いない。 天才の所業をどこまで味わい尽くせるか?

Posted by ブクログ

2013/09/29

『聖家族』と並び、うちの小さい本棚を占領するメガノベル。『ロックロール7部作』の改稿(リトラック)は面白い試みだけど、もう少しストーリー(メロディ)としてのエンターテイメント性が欲しかったかな。プロローグでハードルを上げすぎてるように思います。 鳴れ鳴れロックンロール!

Posted by ブクログ

2013/09/04

病室を訪れる「私」がいて、炎(ほむら)燃え盛る東京に鬼がいて、動物として呱々の声を上げて生まれ直して、20世紀を輪廻(ロール)する。 エキサイティングな読書体験ではあったけれど、あらすじを語ることは不可能だし、570頁を読み終えたときのカタルシスは570頁を読み終えなければ味わえ...

病室を訪れる「私」がいて、炎(ほむら)燃え盛る東京に鬼がいて、動物として呱々の声を上げて生まれ直して、20世紀を輪廻(ロール)する。 エキサイティングな読書体験ではあったけれど、あらすじを語ることは不可能だし、570頁を読み終えたときのカタルシスは570頁を読み終えなければ味わえない。ただし、率直に言うと、1度の通読ではとてもじゃないけれども物語を汲み取る愉悦を十全に味わうことはできなかった。 (…なんて言ってたら、本当に“読了”と言っていいのかな、と思ってしまうが) 絵巻物を目にしているようでもあるし、ロックの振動を鼓膜で受けているようでもある。 古川氏はインタビューでこう言っている。 「小説に対して、作家は神様だと多くの人は思っている。でも、おそらくそれは間違いで、僕を通して作品が生まれるけど、全てを自分がコントロールしているわけではないし、自分がこれまでに聴いた音楽や読んだ本や、見た映像が自分を通過して出てきただけ。自分が小説を作ったわけじゃなくて、小説が自分を通過して出てきた、自分が小説に利用されているという感覚がある。それを見せるためには作家自身が作品に巻き込まれ、蹂躙されてみることが必要だと思った」 と。 文章はロックして、ロールして、パラフレーズされ続ける。 他の長編も読みたくなってしまった。

Posted by ブクログ

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