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経済成長って、本当に必要なの?
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2013/05/11 |
JAN | 9784152093714 |
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経済成長って、本当に必要なの?
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経済成長が、幸せをもたらす。そんな神話が壊れてきている。貧富の差の拡大、長時間労働、物質的に豊かでも精神的には満たされない暮らし、金融危機、環境破壊など、経済成長だけでは、解決できない課題が、山積みとなっている。 功利主義者ベンサムは「最大多数の最大幸福」を経済の本当の目的である...
経済成長が、幸せをもたらす。そんな神話が壊れてきている。貧富の差の拡大、長時間労働、物質的に豊かでも精神的には満たされない暮らし、金融危機、環境破壊など、経済成長だけでは、解決できない課題が、山積みとなっている。 功利主義者ベンサムは「最大多数の最大幸福」を経済の本当の目的であると主張したが、現在は「最大幸福を、最大多数に、できるだけ長期間にわたってもたらす」ことよりいっそう重要となっている。 経済成長が暴走させないようにしっかりと見ていきたい。
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資本主義経済の限界については多くの書籍に書かれていて、自分自身でも感じています。 「では次に来るのはどんな世界なのだろう?」という疑問があり、関連する図書を継続して読んでいます。 この本は、アメリカ人のドキュメンタリー番組の制作等に関わっている作家と経済学者による共著。 そもそも...
資本主義経済の限界については多くの書籍に書かれていて、自分自身でも感じています。 「では次に来るのはどんな世界なのだろう?」という疑問があり、関連する図書を継続して読んでいます。 この本は、アメリカ人のドキュメンタリー番組の制作等に関わっている作家と経済学者による共著。 そもそも経済とは何のためにあるのか、という基本的な問いかけを読者に投げかけた上で、まずはGDPという現在の「尺度」の問題点を指摘します。 その上で、「最大幸福を」「最大多数に」「できるだけ長期間に」提供するという視点で、現在のアメリカという国の課題を挙げて、今後どうしていくべきかという提案をしています。 全体を通じて、アメリカという国の問題をアメリカ国民に問いかけるような構成になっていること、そして提案よりも課題提起にページがさかれているので、日本人の僕には当事者意識が持ちづらいように感じました。 しかし日本という国にも共通する問題も多く、特に資本について「物的」「自然」「金融」という形に分けてとらえるという考え方は参考になりました。 世界を牽引するアメリカという国も、多くの課題があり、多くの悩みを抱えているのですね。 この分野については、継続して勉強していきたいと思います。
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一・二章では、現代のGDPに対する過剰な偏重への警鐘が述べられており、これに関しては大変勉強になりました。 (自分が勉強不足なだけかもしれないが)経済学のテキスト等でも、このようなGDPのマイナス面は教えられていないように思う。 また、一般的な風潮として、そうした長短をよく知らず...
一・二章では、現代のGDPに対する過剰な偏重への警鐘が述べられており、これに関しては大変勉強になりました。 (自分が勉強不足なだけかもしれないが)経済学のテキスト等でも、このようなGDPのマイナス面は教えられていないように思う。 また、一般的な風潮として、そうした長短をよく知らずにGDPがもてはやされる状況を危惧します。 一・二章からの一部抜粋。 ・「国家の幸福を、国の収入を尺度に推し測ることはできない」 ・「(GNP/GDP)これらの指標は、私たちの暮らしを悪くする無数のことがらを、すべてプラスとして計算する一方で、暮らしを豊かにしてくれるたくさんのことがらはまったく勘定に入れない。」 ・「政策は、GDPを上げることではなく、社会全体の幸福を高めることを目標にしなければならない。」 ・「現在の市場では、労働者は投票用紙が1枚とすれば、CEOたちは262枚手にしているようなものだ。」 ・「モノが豊かになるのではなく、自分自身がもっと豊かになる。」 三章以降は、主にアメリカ経済・経済政策に関しての内容であり、日本においても参考になるかもしれませんが、私としてはあまり興味を引かれませんでした。 著者の主張としては、「そもそも、経済とは何のためにあるのか。」という原点を問い直すことであり、その答えとして「最大多数のための最大幸福を長期にわたってもたらす経済」を示している。 一定の物的豊かさを得、価値観の多様化が進む現代では、もっとみんなの幸せを、そして、何が幸せに繋がるのか、ということをじっくり考えていかなければならない時期にきているのだと思う。
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