ズルい言葉 ハルキ文庫

酒井順子【著】

• 販売会社／発売会社: 角川春樹事務所
• 発売年月日: 2013/05/15
• JAN: 9784758437356

商品レビュー

2024/08/11

日本語のズルさについて酒井さん自身の経験からユーモアたっぷりに斬り込む！断言が苦手、曖昧なニュアンスに頼っている私は、好きと嫌いの間に普通を定住させてます(笑)思い当たる節がたくさんあって、自分のことズルく思えてくるとこも面白かった！でも、今は言葉に敏感な時代だから一種の自己防衛だなぁとも思ったり...

2018/03/05

昔の読書メモをたどりながら、このブクログを書いているんですが、酒井順子の本を一時期、よく読んでいたのです。この本は、なかなかおもしろかった思い出があります。この本は、無駄を省くとともに思考をも奪う紋切り型表現に着目したエッセイ集。着眼点がお上手。「元気を与えたいです」に「何様なのだ」とさらりと言えるのは著者ならでは。（2013年11月2日読了）

2015/08/21

ズルい言葉、、、意識的には使っていないつもりでも無意識に使うからこそズルい言葉なんだろうなあ。こんなに面白い本はうれしくなっちゃいますね。特に「蟹を食べるときの言葉」と「コラーゲンたっぷり」。私たちは日本語の本来の意味じゃなくてその裏にある微妙な思いを汲み取って会話しているのでしょうね。普通に考えれば何とも気苦労の多い会話だけど、実は本来の意味をそのままくみ取るがずっと大変なのかも。ズルいのも生活の知恵なのかなあ。