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海路(11) 戦国・織豊期の九州・城郭
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海路(11) 戦国・織豊期の九州・城郭

「海路」編集委員会【編】

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海路(11) 戦国・織豊期の九州・城郭

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 「海路」編集委員会/鳥海社
発売年月日 2013/05/01
JAN 9784874158760

海路(11)

¥550

商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

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2013/06/29

 戦国期九州の城郭の研究者たちの論考六篇を収録。  とくに興味深いのは後半の二篇。  木島孝之『九州にとって「豊織」とは』は、中央で豊織勢力が創出した城郭構造(縄張り)が、辺境の地九州でどのような変遷過程を経て取り入れられていったかを、縄張り図を用いて実証的にたどる。残念ながら、...

 戦国期九州の城郭の研究者たちの論考六篇を収録。  とくに興味深いのは後半の二篇。  木島孝之『九州にとって「豊織」とは』は、中央で豊織勢力が創出した城郭構造(縄張り)が、辺境の地九州でどのような変遷過程を経て取り入れられていったかを、縄張り図を用いて実証的にたどる。残念ながら、豊後府内城の縄張り図と何度も記述を見比べたが、筆者の言う「簡略化された馬出のリング型」というのが私はまだ理解できていない(もう一度見てみます)。  もっとも興味深い指摘は「中央における近代的城郭形態がなぜ九州では部分的にしか取り入れられていないのか」の理由についてである。  筆者は、技術的に困難であったのでも、その意義が理解できなかったのでもないとし、深く地元と結びついた在地型家臣団という抵抗勢力の存在を指摘している。  その好例として挙げたのが鹿児島城。築城を強行しようとする息子忠恒(家久)を島津義弘は幾度も強く諌めた、結果は義弘の危惧したとおりになった、というのである。詳細は本書で!  

Posted by ブクログ

2013/06/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

(海鳥社 「海路」編集委員会)をパラパラと読む。 本書は2012年5月20日に開催されたシンポジウム「戦国・織豊 期の九州の城郭」を元に構成されている。  近世城郭への二つの途(丸山雍成)  日本の城石垣の歴史と北九州の戦国・織豊期の城石垣(西ヶ谷恭弘)  中世小佐々氏と「小佐々水軍城」の城下機能(小佐々学)  九州の城郭から見た在地系城郭と織豊系城郭の違い(中西義昌)  九州にとって「織豊」とは(木島孝之) このシンポジウム副題に「肥前小佐々水軍城などの評価をめぐって」と あり、まずこの副題が問題視されている。 西ヶ谷氏、小佐々氏は、小佐々水軍城を肯定的に評価し、半島や大陸の 影響を受けた独自の石垣技術をにより造られたとしている。 対して中西氏は、城の存在は認めているものの石垣については江戸時代 に造られたものであり、過大に評価されているとしている。 木島氏も小佐々城跡山麓に連なる石垣については、議論するまでもなく 城郭遺跡では無いとしている。 事前に両氏はその旨、主催者側に伝えていたというが、シンポジウムの 進行にあたって考慮されることが無かった恨みがつらならている。 近世史の専門家である丸山氏は、従来の織豊城郭の概念から逸脱、抵触 するものとして、厳密な学問的検証を経ずに峻拒することは問題だとし ている。(中西、木島氏に批判的な立場といえる) 私としては、どちらが正しいのか判断できずそれぞれに、納得させられ る部分があったが、引き続き「厳密な学問的検証を経て」検討されるべ きであろう。本書からディスカッションの内容を知る事は出来ないが、 純粋な学問上の立場の違いというのみならず、感情的な対立が散見され るのは残念なところである。 丸山氏の文によると木島氏の発言で「(小佐々城について)自分は現地 を見ていないので知らない」「山城がそんなにあれば日本中城だらけに なる」と述べて聴衆を驚かせたとあるが、発言の真意はどうなのか気に なるところである。(本書に収録されている木島氏の記事が秀逸なだけ に残念) 織豊系城郭の評価を単に技術的なものとしてではなく、大名権力のあり 方とからめて評価しているのが面白い。

Posted by ブクログ

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