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どんくさいおかんがキレるみたいな。 方言が標準語になるまで 新潮文庫
定価 ¥572
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2013/04/30 |
JAN | 9784101441221 |
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どんくさいおかんがキレるみたいな。
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どんくさいおかんがキレるみたいな。
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
これは面白い。今我々が当たり前に口にしている「マジ」などの言葉が人口に膾炙していったのかをテレビマンならではの時点で研究した日本語に関する冒険の本。キレるとかどんくさいとかおかんとかもテレビの影響なのは面白いし、ちゃんとフィールドワークしてるあたりも好感が持てる。テレビがメディア...
これは面白い。今我々が当たり前に口にしている「マジ」などの言葉が人口に膾炙していったのかをテレビマンならではの時点で研究した日本語に関する冒険の本。キレるとかどんくさいとかおかんとかもテレビの影響なのは面白いし、ちゃんとフィールドワークしてるあたりも好感が持てる。テレビがメディアの中心だった時代はあっという間に去り、こう言う出来事を目撃できるのも今だけかもな、などと考えながら読むとロマンがあるじゃないですか。
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テレビを介してお笑いが日本語の話し言葉に与えた過程を追った本。 今となっては、テレビにそんな起爆力はなく、隔世の感が否めない。 「みたいな」が、とんねるずの番組を作っていたスタッフの1人が言っていたのが広まったもの。 これ以外の「どんくさい」「キレる」「おかん」「まじ」「ダサい...
テレビを介してお笑いが日本語の話し言葉に与えた過程を追った本。 今となっては、テレビにそんな起爆力はなく、隔世の感が否めない。 「みたいな」が、とんねるずの番組を作っていたスタッフの1人が言っていたのが広まったもの。 これ以外の「どんくさい」「キレる」「おかん」「まじ」「ダサい」はいずれも関西の芸人さんが広めたもの。 一番読みごたえがあるのは、「おかん」を追った最終章。 派生した問題として「オトン」「おじん」「おばん」も扱われている。 (関西語としては「おじいさん」「おばあさん」の意味なのが、共通語化する中で、おじさん・おばさんの意に変わっていくのは面白い。自分では気が付かなかったけど。) 昔からある庶民の言葉としての「おかん」。 それゆえに、母親が自称したり、子どもに呼ばせたりはしないこともある。 今や「おふくろ」という言い方を駆逐してしまったくらい。 親族呼称の問題は、本当に面白い。 さて、私の世代でも、松本さんの『あほバカ分布図』は、日本語学の授業で扱われたような本だが、実は読んだことがなかった。 今回読んでみて、この人、文章がうまいなあと思う。 時として、いいから結論は何なの?と言いたくなることもあったけれど、読み物として見れば、これでいいのかもしれない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一時期、語尾に「みたいな。」を連発する奴が鼻についてしゃーないことがあった。 「お前みたいな小物に本心さらけ出したるか」という感情が見え隠れしているようで、な小馬鹿にされているような気がしていたのである(完全な被害妄想である) もちろん、今はそんなことはない。アレルギーは克服しましたよ、みたいな。 流行語というのは物量作戦でやってくる、「ラッスンゴリライ」だったっけ?「ダメよーダメダメ」だったっけ?そういう100均の使い捨てグッズのようなお笑い流行語だとか、「ありのーままのー♪」のような超巨大勢力が仕掛けてくるブームを象徴する流行語だとか…。でも意外とそういう言葉って時代が過ぎると残らないものである。今時乾杯のとき「ルネッサーンス」と言わないようなもんである。 ところが、仕掛けるというほど意識したはずのない単語や使い回しが結構長いこと使われ続けることがあり、この本はそういう言葉のルーツを追いかけていく内容である。「どんくさい」「マジ」「キレる」「おかん」冒頭の「みたいな」 俺らぐらいの世代だとこれらの言葉、一言一言に「あいつらが仕掛けたなぁ」というのがぼんやりわかるのもある。「みたいな」はとんねるずだろうし、「おかん」はダウンタウンか紳竜等々、その読みは大体当たってるんだけど、そこから先の展開が興味深い。 たとえば、「マジ」の章で出てくる話だが 大阪の楽屋用語を深夜放送で広めていったのが鶴光のオールナイトで、その楽屋用語というのは実は江戸芸人たちの言葉がルーツ、鶴光の師匠松鶴と江戸落語家達の親交があって大阪の芸人たちが使いだしたということや、鶴光がオールナイトとヤンタンでは使う大阪弁を意図的に変えていたこと… 「そーやったんや」と感心し納得することが次から次に出てくる。ひとつの言葉が伝播し流行っていく行程を探っていけば、こうまで裏ネタが落ちているかとうれしくなってくる。 アホバカ分布図ほど話題にならなかった本書だけど、学術的な値打ちは譲るにしても、読み物としてのオモロさではヒケをとらないと思うぞ。 続編があるとしたら取り上げてほしい言葉、「ヤバい」「あり得ん」「チョー」「いけまね」
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