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音から隔てられて 難聴者の声 岩波新書

入谷仙介(著者), 林瓢介(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 1975/07/21
JAN 9784004150183

音から隔てられて 難聴者の声

¥715

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2021/08/12

ブクログ上の書誌情報で著者名が「岩波書店」になっているので、編者の方のお名前を記しておく。 入谷仙介・林瓢介 編、岩波書店、1975年 当時社会に散在していた中途失聴・難聴者の声を集め、社会の中の困難や福祉制度の問題に触れ、中途失聴・難聴者の権利を訴える運動へと繋がる力強いメッ...

ブクログ上の書誌情報で著者名が「岩波書店」になっているので、編者の方のお名前を記しておく。 入谷仙介・林瓢介 編、岩波書店、1975年 当時社会に散在していた中途失聴・難聴者の声を集め、社会の中の困難や福祉制度の問題に触れ、中途失聴・難聴者の権利を訴える運動へと繋がる力強いメッセージとなった一冊。 生まれる前に発行された本なので、当時の社会情勢や生活環境については明るくなく、科学技術や当時の常識・風俗も絡む困難に関しては想像することしかできない。自分は聴覚障害者の方への支援や福祉制度の勉強を始めたばかりだけれど、この本に出てくる当事者の方の声を読んでいると、科学技術など進んでよかったなと思える部分もあれば、社会における理解の乏しさのあたりなどはそこまで変わっていないのではないか…と首を捻ってしまう部分もある。もちろん自分の勉強不足もあるし書かれていることがすべてではないのだろうとは了解しつつ、この本に書かれている困難の内容と、自分が難聴者の方から伺った話の中には、共通する点もしばしば見受けられる。 着実に良い方へは向かえていると思うのだけれど、現状まだまだなんだと思い知る。 ひとつ印象的だったのは >人間がその機械に向かって話せば、それがすぐ文字になって読める発明や研究はできないものだろうか。 というくだりがあって、これ、筑波大学で開発が進められているという報道を先日目にしたばかり。 https://digitalnature.slis.tsukuba.ac.jp/2021/02/see-through-captions/ もちろんこれ以前から機械音声認識の技術はあって、スマホや専用の支援アプリでコミュニケーションをとられていた方はいらっしゃると思うのだけれど、件の文章を書かれた方が切望した技術はまさにこういうものだったのではないかなと思う。実用化はまだされていない実験段階の技術だそうだけれど、今後研究が進んで身近に出会える技術となってほしい。 この本は長く絶版で入手困難となっていたそうだけど、復刻されe-hon取り寄せで2週間ほど待って近所の書店で購入できた。古い本だけれど2021年を生きる自分にとっても勉強になった。これからも聴覚障害者に関わる人が手に取れる一冊であってほしい。

Posted by ブクログ

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